ドリラジ出身、D1GPルーキードライバー・蕎麦切広大選手の挑戦【D1GP 2020】

【東京DTPの勉強会ラジオ(20200906)】カウントダウンメール@0906

●わずか3年でドリフトのトップカテゴリ参戦へ

夏も終わりに近づいた8月22日、ドリフトの聖地とも言われる福島県のエビスサーキットでD1グランプリが開催されました。

2000年にD1グランプリの前身「全日本プロドリフト選手権」が、ここエビスサーキットで開催されてから今年で丸20年。そんな歴史あるイベントの節目となる今年、ドリフトラジコンから実車の世界へ乗り換え、下位カテゴリからステップアップしD1グランプリフル参戦を開始した一人のルーキードライバーがいます。

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蕎麦切広大選手

7月に奥伊吹モーターパークで開催された開幕戦では、マシントラブルによって満足な走りができずに単走予選敗退。プロの世界の厳しさの洗礼を受けた蕎麦切広大(そばきりこうだい)選手。

それからちょうど1ヶ月、果たしてマシンの調子はどうなのか? そしてどんな走りを魅せてくれるのか?筆者は期待に胸を膨らませながら、戦いの舞台となる二本松市へと向かいました。

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エビス名物ジャンプドリフト

ドリフトスタジアムと呼ばれるエビスサーキット旧南コースは峠道のように高低差があり、バンピーな路面と相まってコーナーの途中でマシンがジャンプする通称「ジャンプドリフト」が名物。

コーナー手前からマシンをスライドさせ、下りの左コーナーをラリーカーのようにジャンプさせた先には、最新のレーシングコースのようなエスケープゾーンはなく、少しのコントロールミスでクラッシュ必至のコンクリートウォールはまるでマカオグランプリのギアサーキットを思い起こさせます。

ドライバーのマシンコントロール技術と度胸が試される難コースに蕎麦切選手は挑みました。

●参戦2戦目で見事予選を突破

昨シーズン、D1グランプリの下位カテゴリであるD1ライツにフル参戦していた蕎麦切選手。このエビスサーキットは昨年のD1ライツエビス大会以来2度目の公式戦となります。

初挑戦となった去年は単走17位で惜しくも追走トーナメント進出を逃しました。あれから1年、今年はトップカテゴリのD1GPドライバーとしてこの舞台に帰ってきました。

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自らの走りで初のD1GPベスト16進出!

マシンはR31から最新のINFINITI Q60へ。日本未発売のこのマシンは万一クラッシュすれば部品の調達も国産車のようにはいきません。様々なプレッシャーを背負い迎えた最終組Dグループでの単走1本目。ジャンプドリフトのあるセクター1を時速111km、それまでの全体ベストで通過し、その後もアグレッシブな走りで96.1点を獲得。見事暫定10位に入り追走トーナメント進出を自らの走りで掴み取りました!

●ベスト8進出をかけD1王者との初対決!

単走を13位で通過し、D1グランプリ参戦開始からわずか2戦目で決勝トーナメントに進出した蕎麦切選手。ベスト8進出をかけて戦うのは蕎麦切選手がまだ小学生の頃からD1にエントリーし、百戦錬磨のD1ドライバーの中でもその大迫力の走りで圧倒的な人気を誇るトップドライバー、2度のD1シリーズチャンピオン経験もある齋藤太吾選手です。

この対戦について蕎麦切選手は「自分が小さい頃から見ていた憧れの選手と、こうして初めての追走で対戦できて嬉しいし、全力で挑んで勝ちたいです」と話してくれました。(蕎麦切選手のインタビュー記事は後日掲載予定)

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憧れの太吾選手との追走

全力で挑んだ追走は先行コースアウトなどで惜しくもベスト8進出はなりませんでしたが、弱冠24才の蕎麦切選手のD1GP挑戦はまだ始まったばかり。若さ溢れ、常に100点を目指すアツい走りに今後も注目していきたいと思います。

(H@ty)