モンキー125のカスタムユーザー待望のアルミフレームがGクラフトから登場!

■モンキー125用アルミビレットフレーム「GC-025」は30万円(税別・予価)で初夏発売予定

●ガッチリした剛性感とラグジュアリーなルックスを両立する逸品

ホンダ・モンキーをはじめとする4MINI(4ストロークエンジンを搭載するミニバイクの総称)のカスタマイズパーツメーカーとしてその名を馳せるGクラフト。モンキー125のパーツ開発も積極的に行っていますが、その最新アイテムがアルミフレーム「GC-025」です。

形状こそノーマルと同じバックボーンタイプですが、そのメインフレームの極太っぷりは目を見張るものがあります。一口にアルミといっても様々な種類があるのですが、このフレームに用いられているのはA2017材というもの。アルミと銅の合金で、一般的には「ジュラルミン」と呼ばれている素材です。

Gクラフトは自社のマシニングでブロック材からアルミフレームを削り出しているのですが、強度が高い素材なので、加工には大変な手間と時間がかかります。30万円(税別・予価)という価格は、そうした事情を知っている人からすればリーズナブルと言いたくなるものです。

メインフレームのリブと、ツールパスと言われる削り跡が機能美を感じさせます。

タンクとシートを装着して、アルミフレームを隠してしまうのがもったいなくなるほどです。

これまでもモンキー50cc用やグロム用など様々なアルミフレームを開発してきたGクラフトですが、それらの車種用のアルミフレームはよりスポーティな走りに向いたディメンションが設定されていました。一方、モンキー125用はディメンションをノーマルと同様としています。そのおかげで、ほとんどのノーマルパーツをボルトオンで装着することができるようになっているのはうれしいところです。

ノーマルとは別次元の高剛性を実現するこのアルミフレームですが、サーキットなど走行速度が高い場面では特にその恩恵を被ることができるはずです。また一般道においても、フレームの剛性が高ければよりリニアにサスペンションが動くようになるなど、走行性能の向上に貢献してくれることでしょう。今後、機会があれば試乗レポートをお届けしたいと思います。

そして、このモンキー125用アルミフレームには、4MINIスペシャリストのGクラフトらしい工夫がいくつも盛り込まれています。

例えば、エンジンの取り付け部に挿入されているカラーを左右で入れ替えることで、エンジン位置をオフセットすることができるようになっています。リヤに太いタイヤを履こうとした際にも、オフセットスプロケットを別途用意する必要がないというわけです。

また、モンキー125のリヤはツインショックですが、チューニングの発展性を考慮して、このアルミフレームにはモノショック用の取り付け部もあらかじめ設けられています(その際にはスイングアーム等の変更も必要となります)。

シートフレームは別体式ですが、ノーマルがフレームと溶接されているのに対して、GC-025ではボルトオンとなっています。したがって、シートフレームだけ自作して装着する、というヘビーユーザーにも対応することが可能となっています。

サイドスタンドを装着する際には、別途サイドスタンドホルダーとアルミアジャストスタンドミドルが必要となります。

デモマシンには、アルミフレーム以外にも様々なアイテムが装着されていました。それもチェックしてみましょう。

アルミ製スイングアームもGクラフトの定番アイテム。形状はスクエアから丸パイプまで全5種類から選択することができます。リヤショックはサスペンションメーカーYSSとのコラボ品で、車高調整機能・プリロード調整機能・伸び側減衰力調整機能(25段階)を備えています。280mm長と330mm長の2種類をラインナップ。

アールズギアとコラボして製作された、ダウンタイプのフルチタン製マフラー。パワーアップはもちろんですが、1.5kgという軽さ(ノーマルマフラーは4.6kg)も魅力です。

リヤブレーキはGクラフトのキャリパーサポートを介して、ブレンボ製2ポットキャリパーにに変更されています。

フロントはグロムノフォークに換装した上で、ブレンボ製4ポットキャリパーを装着しています。

見どころいっぱいのモンキー125用アルミフレーム「GC-025」ですが、発売は初夏を予定しているそうです。モンキー125のユーザーは、楽しみに待ちましょう!

(文・写真:長野達郎)

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Gクラフト
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