【SUPER GT 2019】チャンピオンシップに隠れたもう一つのタイトル争い。新田守男選手がGT300通算最多勝利数を更新

今年も開幕したSuper GT 2019シーズン。今年のチャンピオンシップはまだ始まったばかりですが、そこに隠れたもう一つの戦いに注目してみました。

GT300の通算最多勝利争いは昨シーズン、高木真一選手と新田守男選手が共に2勝し、20勝達成という偉業を成し遂げました。そして今年、新田選手は去年と同じ96号車K-tunes RC F GT3で、そして高木選手は55号車ARTA NSX GT3で新たなシーズンを迎えました。

ここで注目なのは、両チームともBドライバーに、96号車は坂口晴南選手、55号車は福住仁嶺選手というルーキードライバーを起用したこと。

土曜日の予選ではどちらのチームもベテランのAドライバーを起用し、代理戦争となったQ2では福住選手が見事!コースレコードでポールポジションを獲得。しかし坂口選手も負けじと、こちらもコースレコードで予選2位、フロントローで最多勝争いに華を添えます。

そして迎えた決勝。両チームとも最多勝記録のかかる両選手がスタートドライバーを努めます。

SC先導でのスタートとなるほど悪条件でのスタートでもフロントローの2台は水しぶきを上げながら激しく競り合います。

そして迎えた12周目、ついに96号車が55号車をオーバーテイク!首位を奪います。

その後は多重クラッシュなどで赤旗中断やSCも入り、順位の入れ替えなく31周目の赤旗でこのレースは終了。新田選手は通算21勝目となり、最多勝記録を21に伸ばしました。

次戦、富士は高木選手が2017年第5戦から3連勝しているサーキット。チャンピオンシップと合わせて、最多勝争いにも注目してみると、観戦もより楽しめるのではないでしょうか。

(H@ty)