トヨタのコミュニケーションパートナー「キロボミニ」価格3万9800円で発売決定!

そんなキロボミニの特徴は、「いつも寄り添う」「見つけて反応する」「心が動く心を感じる」「雑談する」「覚える・成長する」「つながる」です。

「いつもよりそう」には愛らしい姿かたちと大きさにあり、以前のキロボより頭を大きくしたデザインで、手の平に乗るサイズ。座高は10cm、体重は183gです。20160927Toyota KIROBO_mini017

「見つけて反応する」ためには「話者方向推定」機能により話かけている人を見つけ、「顔追従」によりその人の方向に首を向けることができます。

「心が動く心を感じる」ために、愛らしい仕草、表情をすることができます。動きはバイオロジカルモーション、目のLEDで瞬きし、分割LEDにより顔文字のようにして表情を作ります。「目は口ほどに物を言う」を実現しているそうです。20160927Toyota KIROBO_mini019

「雑談する」ために、「表情認識・感情推定」が可能です。「何かいいことあった?」「何か悲しいことあった?」と気持ちに寄り添ってくれます。また、話していなくても、キロボミニから自分勝手に話しかける「きっかけ発話」も行います。

「覚えて成長する」ための「ココロ辞書発話」とは、例えば「うな丼ってどんな感じ?」「うな丼って高いんだよね。」「うな丼って好き?」などの質問に答えると「そうか覚えておくね。」と言って「好き嫌い」と覚えてくれるほか、「思い出」「行ったことある場所」などを記憶して会話してくれます。

「つながる」では、自動車メーカーらしいことも想定されています。クルマと連携し、急ブレーキをかけたときに「あわわわ気をつけてよ。」と注意を促したり、車両に置いたままにクルマを降りようとすると「置いていかないで〜。」と自ら訴えます。また「家連携」では「鍵しめたかな?自分で念のため確かめてね。」注意喚起することも今後考えられるそうです。20160927Toyota KIROBO_mini01020160927Toyota KIROBO_mini017

いつも寄り添うためのクレードルでクルマのカップホルダーに鎮座させることもできます。

実際にコミュニケートしてみると、5歳児を想定しているということで知っている語彙は多くないようで、いろんな単語を聞き返してきて、覚えていくようです。なんとなく、これは愛着が湧くんじゃないかという気がしました。

技術的には、本体はユーザーのスマホとBluetoothで接続し、そのスマホでセンターサーバにアクセスし、そのサーバでさまざまな記憶なども管理されます。行った場所の記憶などのため、位置情報はGPSによって行われます。

顔認識はカメラにより、音声認識は3つのマイクによって行われます。なお顔は認識しますが、個人の認識、顔認証はしないので、基本は同一人物とのコミュニケーションパートナーと想定されています。

駆動時間2.5時間ですが、これは連続的に使用していてのの時間だそうです。スタンバイ状態に自動的になりますし、クルマなどでは充電しながら使うことも可能です。

生産は、VAIOの高密度実装技術、多くの基盤などを収めることへの生産ノウハウ、修理・交換ノウハウからVAIO社をパートナーとしているそうです。

価格は3万9800円(税別)に専用アプリ使用量を300円程度を月額でかかる予定です。

販売は、この冬に東京と愛知の一部トヨタ販売会社から行われ、KIROBO mini Webサイトにて先行予約を受注しています。

キロボミニは、人を中心としたコミュニケーションパートナーとして今後クルマに限らず様々なモノにつながる可能性を持っています。自動車の運転への見張り役、家の中では突然倒れた時の緊急通報なども将来的には繋がっていくかも知れません。高齢化社会に対応する技術としては素晴らしいモノになるかも知れません。本当はそういうものが必要ない社会が理想かも知れませんが、人間社会の変化に対応していくのも人間の英知と考えれば納得ゆく気もしてきます。個人的には少し欲しいと思いました。20160927Toyota KIROBO_mini024

(clicccar編集長 小林 和久)

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この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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