「amazon」が中古車をネット販売するそのワケは?

通販大手「amazon」が6月3日、日本で中古車のネット販売をスタートさせました。

amazon

「amazon」といえば昨年末にドローン(無人輸送機)による空輸便で発注から30分以内に顧客が待つ自宅へダイレクトに商品を届ける「Prime Air」計画が話題に。 

一方、クルマでも3月28日から同社のWebサイトにおいて、日産「デイズ ルークス」の情報をチェックできる特設ページをオープンするなど話題に事欠きません。 

今回、中古車販売の「ネクステージ」がamazonのサイトに出店するかたちで、まず国産車を約200台準備。軽自動車、コンパクトカーを中心とした国内メーカーの中古車約200台を55万円、44万円、33万円の固定価格で販売。 

主なサービス概要は以下のようになっています。 

①低価格での中古車販売(33万、44万、55万円の3価格)
②返品可能(納車から1週間以内、手数料3万円のみ)
③東海・関東・関西地方 自宅への配送無料
④主要消耗品8項目を新品に交換(タイヤ・バッテリー等)
⑤全車1年間の保証付き(新車並みの保証範囲をカバー)

ちなみに中古車市場に於ける総販売台数は2011年が645万台、2012年が692万台、2013年が690万台と横ばい状態ながら、軽自動車については増加傾向。 

1993-2014

そうした背景から取扱い車種は軽自動車や小型車などが中心で、購入時は中古車の画像に加え、車の車種や走行距離、年式などを元に商品を選択。 

amazonamazon
(出展 amazon)

タイヤやバッテリー、エンジンオイルなど主要な消耗品は全て新品に交換済み。 

クレジットカード決済が可能で、購入すれば必要書類が届き、返送して手続きが済めば納車される流れとなっており、購入から最短2週間でクルマを受け取れる模様。 

NEXTAGE

Web上での販売により人件費を削減して販価を下げているのが特徴で、送料についても関東や関西、中部地域に限って無料。 

また、納車後1週間以内であれば、送料は購入者負担となるものの、返品が可能と言います。 

「amazon」は日本を含む世界10カ国以上で事業展開しているものの、クルマのネット販売は日本が初とか。 

以前に「メルセデス・ベンツがネット販売をスタート!」でドイツ国内で自動車メーカーが新車のネット販売を始めたという話題をご紹介しましたが、遂に日本でも中古車のネット販売が現実に。

amazon走行距離が多めな事もあり、購入後の故障などの不安を解消すべく、1年間メーカーの新車販売と同等の保証が付いて来るので、その点は安心出来そう。 

amazonがクルマの通販を始めたことで、自動車メーカーの反応が注目されます。 

■amazon 中古車通販サイト
http://www.amazon.co.jp/nextage/ 

■NEXTAGE Webサイト
http://www.nextage.jp/ 

〔関連記事〕
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 (Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2014/06/03/258074/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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