2015年型「370Z NISMO」が米国の「ZDAYZ」イベントで世界デビュー

アメリカではZcarと呼ばれ、日本以上にアメリカで愛されてきたといっていいフェアレディZ。

北米には古くからZcarのオーナーズクラブがあります。2015年型の新型「370Z NISMO」が日産、ダットサン、NISMOのオーナーと愛好者の定例集会である「ZDAYZ」の場で発表されました。

2015 Nissan 370Z NISMO at North Carolina ZDAYZ event2015年型の「370Z NISMO」で大きな変化を遂げたのは、一新されたエクステリアデザインで、GT-Rにインスパイアされたという機能的でエアロダイナミクスの要素を融合させたボディは、見たとおりアグレッシブ。

LEDハイパー・デイタイム・ランニングライトを組み込んだ深い造形のフロントバンパーやブラック・ヘッドライトベゼル、そして NISMOのエンブレムと、フロントのチンスポイラーから流れるNISMOレッドのストライプアクセントが目を惹きます。

2015 Nissan 370Z NISMO at North Carolina特徴あるNISMOリアスポイラーは形状を変更、小型化。標準装備のRAYS製19インチのNISMO超軽量アルミ鍛造ホイールは、ツイン5本スポークとチャコールグレーのマシンフィニッシュ(従来はシルバー)に変更されています。

インテリアは、アルカンターラのアクセントを配した新デザインの黒と赤の2トーンのRECARO製のレザーシートを採用。新たにレカロと共同開発された新型シートは、急加速やブレーキング、コーナリング時に体にかかる圧力を均一化し、全方向でのホールド性能を強化しています。

2015 Nissan 370Z NISMO at North Carolinaエンジンは、昨年モデル同様に可変式バルブ&リフト制御(VVEL)のパワフルな350馬力3.7LのDOHC V6を搭載。

「Z NISMO」モデルとしては初めて、2種類のトランスミッションが選択できるようになったのも注目で、クロスレシオ化された6速MTには世界で初めてヒールートゥ感覚のレブマッチでのシフトダウンを可能にするシンクロレブコントロールを標準装備。

H-コンフィグの排気システム設計や最適化されたマフラーのチューニング、エンジンの専用設定によりベース車の370Zクーペよりも18ps向上。

新たに加わった7速ATは、ダウンシフト・レブ・マッチング(DRM)、アダプティブ・シフトコントロール、パドルシフトによるマニュアルモードを備えています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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