クルマのメーターといえば、丸い速度計と回転計があって……というのが昔からの定番。最近ではタコメーターがなかったり、すべてデジタル表示だったり、エネルギーフローが表示されたり、アクセルの踏み方で色が変わるアンビエントメーターなど変わってきてはいますが、新型アウディTTのメーターは常識を打ち壊しそうです。
1月7日〜10日まで、アメリカはラスベガスで開催された「2014 International CES」。主役の4K、8Kテレビだけでなく、自動車メーカーも積極的で、「アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト・コンセプト」を披露したアウディは、今年登場する新型アウディTTのインパネとディスプレイを展示しました。
最大の特徴は、インパネ中央のディスプレイを廃止し、メーターに12.3インチのディスプレイを搭載している点。メーターにナビがどーんと表示されるのは圧巻です。
ディスプレイには、高精細な3Dマップのナビやエアコン、車両設定用の画面など、従来の「MMI」に表示された機能が映し出され、ワイドなメーターの両サイドに速度計と回転計が表示されるモードだけでなく、ナビを大きく表示するモードも用意しています。
インターフェースでは、従来のダイヤル式コントローラと周辺のスイッチは残されていますが、ステアリングスイッチを使ってインフォテインメントシステムのほぼすべての機能を操作できるのも特徴で、スマホのように数回クリックするだけで必要な機能を呼び出すことができます。
また、エアコンアウトレットに気温を表示するなど、先進性とクールな雰囲気を重視するのもアウディらしいといえます。
視認性や使い勝手はまさに使ってみないと分かりませんが、新しいアウディTTは、従来から次世代インターフェースに積極的に取り組むアウディらしさが満点となっているはずです。
■「アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト・コンセプト」世界初披露へ【CES2014】
https://clicccar.com/2014/01/06/242106/
(塚田勝弘)