このクラスのSUVで「かなり強烈ダッシュ」はフォレスターだけ!【SUVのすべて2013 インプレッション編】

昨年末にフルモデルチェンジし、従来のストリート派SUVからややオフロード寄りのSUVへとスイッチしたスバル・フォレスター。発売から半年を経て、その評価が気になるところです。

そんなフォレスターの紹介をしているのが、絶賛発売中の「SUVのすべて」。原稿を執筆している自動車ライターの森口将之さんによると「(フォレスターは)アイサイトの安全性を含めて、このクラスのSUVに求められるあらゆる要素を高次元で両立した1台」とのこと。

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「自然吸気エンジンでも加速に不満を覚えることはなく、予想以上に静か。ターボは右足を深く踏み込めはかなり強烈なダッシュを演じる一方で、トルクの立ち上がりが2000rpmあたりからとフレキシブルなので扱いやすい」(森口氏)。そうそう、確かにそうなんですよね。ボクもフォレスターは自然吸気もターボも、そしてディーゼル(日本未発売)もけっこうな距離を乗りました。そして感じたのはとても扱いやすい動力性能だってことです。そのうえターボになれば、アクセルを踏む右足に力を入れればドーンと加速する力強さが魅力的。そんなガソリンターボエンジンによる強靭な加速を体感できるのは、実はこのクラスの国産車ではフォレスターだけだったりするんですよね。

ハンドリングは「背が高いのに腰高感がなく、ロードホールディング水準も高いので、セダンやワゴンのような感覚で曲がっていける」と森口氏。そりゃそうですよ。だって、「FORESTERLIVE」では、吉田寿博選手の運転で過酷なサーキットといわれるドイツのニュルブルクリンク北コースを全開で攻めたり、ラリー・モンテカルロの舞台として有名なチュルニ峠をトミ・マキネンが走ってお墨付きをもらったくらいなのですから。峠道なんか、まるでスポーツカーか?と思うくらい、気分よく運転できます。

 忘れちゃいけないのが、新型になって特に強化されたオフロード性能。駆動力やブレーキなどを悪路走行用に最適化する「Xモード」のがポイントです。「少しだけ走ったオフロード性能も高水準に感じられた」と森口氏はひかえめに言っていますが、たとえばスキーやスノーボードに行って雪やアイスバーンの上を走るとき、そのオフロード性能の高さは安心感につながるんです。

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(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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