日産がベンツCクラス用エンジンの生産工場を建設開始しました

2012年の年明けに報道があったように、日産が同社の高級ブランドであるインフィニティとダイムラーのメルセデス・ベンツに向けて4気筒エンジンを生産することになりました。

そのために建設される新工場の鍬入れ式が、テネシー州デカードにおいて行なわれたということで、その模様を映したE動画が公開されました。従来からのパワートレイン組立工場敷地内に建設される新工場では、インフィニティとメルセデス・ベンツ用の4気筒エンジンを生産しますが、これによりルノー・日産アライアンスとダイムラーの提携関係はさらに進展するということです。

新しい4気筒エンジンの生産は2014年より開始するということで、その年間生産能力は25万基となるようです。そしてテネシー州のデガード工場で生産されるエンジンは、アラバマ州タスカルーサにあるダイムラーの車両工場でメルセデス・ベンツ「Cクラス」に搭載される予定ということです。

現時点でのメルセデス・ベンツCクラスはエンジン縦置きレイアウトですから、そこから想像するとインフィニティにも縦置き4気筒エンジンのプレミアムコンパクトカーが生まれるということになります。そのプラットフォームやエンジンを使った日産車が生まれる、たとえばシルビア復活につながると思えば、夢が膨らみませんか。

■日産自動車、インフィニティとメルセデス・ベンツ用エンジン新工場の建設に着工(日産)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120509-01-j.html

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる