愛媛でのクリスマスの思い出【車中泊女子の全国縦断記】

愛媛県八幡浜 フグ料理店『大島屋』
愛媛県八幡浜 フグ料理店『大島屋』

キャンピングカーで車中泊しながらの旅生活は自由なところがいいのですが、自由なだけに時間的なスケジュールがどんどん延びるという難点もあります。
これはまぁ、わたしがキチっとしないせいでもあるんですが(^_^ゞ
「今日中に●●まで行こう」とか思っても、途中で面白そうなところがあったら寄り道したり、知り合った方と意気投合して違うところに行っちゃったり、あんまりこだわらずに行動しています。
それでも年末年始は一応、実家で過ごそうという気持ちがあるので(笑) 12月になると心なしか忙しくなります。

3年前の2008年12月は四国を周遊していたのですが、案の定スケジュールがだんだん延びて、とうとうクリスマスを目前に控えました。
別にシングルですしクリスマスに特別な思い入れはないのですが(母はクリスチャンですけど)、世の中がキラキラと浮かれている時に一人旅というのも、しんみりするのは確かです。
愛媛県佐多岬にある三崎港からフェリーで佐賀関まで渡る予定だったのですが、その前に八幡浜にあるフグ料理店『大島屋』さんに連絡しました。

『大島屋』さんとの馴れ初めは、2002年にパジェロで四国〜瀬戸内めぐりをした時。
まず初日にフェリーで佐賀関から三崎に降り立ちました。
到着が遅かったこともあり、八幡浜に着いた頃にはほとんどお店も閉まって晩御飯を食べるどころか停泊地もままならず途方に暮れていたところに、目についたのが『大島屋』さんでした。

フグ料理なんて高価に決まってるけど、どうにもお腹が空いていたので意を決して入店。その美味しさに感動して、9日後、帰りにも立ち寄りました。
そしたら店主さんも喜んでくれて、閉店後に太刀魚釣りに連れて行ってくれたのです!
近場の港だったのですが入れ食い状態で、雨天にも関わらず調子に乗って午前まで楽しませていただき、翌朝には調理までしてお土産に持たせてくださいました。

更に3年後(2005年10月)、今度はキャンピングカーだから停める場所もないし挨拶だけでもと電話を入れたら懐かしがってくださって、あちこち手を尽くして停泊場所を確保してくださいました。
そして更に3年後の2008年、前述の通りクリスマス目前になってしまったものの黙って帰るのは忍びない。
しかしフグといえば冬が旬!
特に年末年始は忘年会に新年会と大忙しなので予約でいっぱいだろうから、挨拶だけでも〜と思ったら、水曜日だからか満席ではないとのこと。
たまたまタイミングがよかったのか港に駐車場を持っている方がいて、そこに停めさせてくれると!
畳み掛けるように、店主さん「お店の2階に泊まっていけ」と言ってくれて、なんと愛犬マリリンも一緒に2泊もさせていただきました。
常連さん達が仲良くしてくれて、いっしょにケーキを食べたり楽しいクリスマスになりました。

そして今年、2011年も四国に渡ったのでもちろん『大島屋』さんへ♪
狙った訳ではないのですが3年ごとに来店しています。
今年は、いつも自慢してばっかりだったので父を呼んで(わざわざフェリーで…)ご馳走しました。
贅沢にホテル宿泊にしたのですが、観光バスなど大型車は市営駐車場に停めることになっているようです。(料金はホテル払)
八幡浜の漁港近くに広い空き地があるので、そこに道の駅でも作ってくれないかな〜(笑)

【写真】
左/大島屋さん外観、中上/フグ刺、中下/てっちり、右上/うぐいす酒、右中/フグからあげ、右下/フグ白子焼き

※うぐいす酒は裏メニュー。フグの嘴(くちばし)を使っていて、ひれ酒よりも濃厚でまろやかです。

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/12/20/94972

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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