レーシングカーの進化が一目でわかります【モータースポーツジャパン2011@お台場】

モータースポーツジャパンではいろいろなレーシングカーが出展されていました。
これは今年のスーパーGT500クラスでシリーズチャンピオンになったS-ROAD MOLA GT-R。

同じGT500のGT-Rでも今年のモデルと以前のモデルでは明確にデザインが違うことがわかります。エンジン自体がスーパーGTの規定で変わってしまったので、それに合わせてボディのデザインがかなり変わったのもありますが、明確に進化している証ともいえます。

スーパーGTの前の世代に海外の耐久レースで活躍したのがR390。

1998年のルマンでは、星野一義・鈴木亜久里・影山正彦組が3位に入り、なおかつ4台のエントリー車両全てが10位以内に入るという快挙をしたモデルです。

ボディデザインは現在のアストンマーチンのデザイナーであるイアン・カラム。GT1規定で出場したので市販バージョンもありましたが販売はしなかったようです。

そして、その前の世代は日本のスポーツカーレース史の黄金時代とも言えるグループC。
この日産R90CPは全日本スポーツプロトタイプカー選手権で初めてシリーズチャンピオンを獲ったモデルです。それまではポルシェ956/962の独壇場でした。

その頃のトヨタのグループCマシンであるトヨタ90C-V。
この頃のグループCカーのレースをリアルタイムに富士スピードウェイで見ていた筆者は毎レース興奮のるつぼでした。

そして、これがこれからのレーシングカーの姿を模索する電気自動車のレーシングカー、日産リーフRC。

こうやって一度に見てみるとその時代の最高峰といわれるレーシングカーの移り変わりがとてもよくわかります。レーシングカーも市販車と同じ進化と洗練の歴史なのですね。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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