クルマ好きにとって、9月といえばフランクフルトの季節。フランクフルトといったって、大きなソーセージのことではありません。ドイツで開催される、世界有数のモーターショーのことです。今年は9月15日から一般公開されるのですが、スバルからは2台の新型車が出展されると発表がありました。
一台は「BRZ」こと「スバル版FT-86」の技術コンセプトモデル。もう一台は、「XV」と呼ぶクロスオーバーモデルです。
全体カットが無いのでわかりにくいですが、このクルマの正体は車高の高い新型インプレッサ。知る人ぞ知る「グラベルEX」の現代版ってとこでしょうか。
でも実はこの「XV」、すでに今年4月の上海モーターショーで公開されているんですよね。
「コンセプト」から「市販仕様」に移したモデルがフランクフルトで発表されるようです。
ちなみに、現行インプレッサにも日本名「インプレッサXV」として存在します。
現行型と新型の違いは、どうやらその位置づけにある模様。現行は“インプレッサの派生モデル”としてひっそり売られていたのに対し、新型は上海やドイツでインプレッサとは別に公開するなど“独立した車種”として大々的にアピールしている感があります。そう思いませんか?
斜めから読むと、スバルはインプレッサの肩書きを「ラリーで暴れまわったクルマ」から「アクティブなコンパクトカー」にしようとしているのかもしれません。クルマ好きとしてはちょっとさみしい気もしますけどね。
いずれにせよ、この「XV」が、セダン、ハッチバックに続くインプレッサの「定番」になるのかに注目です。
【画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/09/01/56820
(工藤貴宏)