レーダー探知機を灰皿にビルトインしてみよう! 【D.I.Y特集】

レーダー探知機のディスプレイを裏技装着で、すっきりインテリアに!

楽しいドライブのために安心&安全のためのお助けアイテムとして役立つレーダー探知機。でも、車内に無骨にセットしたのでは見栄えが悪いのも確かですね。そこでセパレートタイプのディスプレイを灰皿部分にセットして、違和感無くインテリアに溶け込ませてしまいましょう!

所要時間1〜2時間 難易度★★★☆☆

 

レーダー探知機(ユピテル CR660iq)

(用意する工具)

ラジオペンチ/キリ/内装剥がし/検電テスター/ビニールテープ/両面テープ/エレクトロタップ/アクリルカッター/アクリルボード(1mm厚)/ハサミ

<作業1> まずは穴開けです!

最初に灰皿を取り付け枠ごと取り外すため、ATレバーのシフトロックを解除しながらNレンジに移動させます。

灰皿を固定している取り付け枠は内装剥がしを隙間に挟み込めば写真のように手前側へ簡単に引き出せます。

取り付け枠を手前に引き出すとシガーソケット等のハーネスがつながっているので、ソケット部で取り外しましょう。

今回使用した16系アリストでは、シガーライター一体の本体から灰皿のみ取り外せます。ここにディスプレイを埋め込みましょう!

次に、灰皿の取り付け枠である本体トレーの樹脂製カバーを内装剥がしで外します。これで内部にアクセスできるわけです。

灰皿機能を潰してレーダー探知機のディスプレイを設置するため、灰皿本体裏に配線取り回し用の穴を開けます。

穴開け作業はキリのほか、ドリルを用いてもOKです。配線だけでなくカプラーも通るようなサイズの穴を開けます。

これでレーダー探知機のディスプレイ用配線が取り回せるようになりました。

<作業2> ディスプレイをセットします。

灰皿本体にはシガーソケットのほか、灰皿を照らし出す極小サイズの電球が組み込まれていますので、これを回して抜きます。

ポジションランプONで照明が発光するとディスプレイの視認性が落ちてしまうので、電球のみ引き抜いておくわけです。

ここで専用コネクター付きのハーネスが伸びるレーダー探知機のディスプレイを用意します。取り付ける車種やレーダー探知機によってサイズが異なりますので寸法確認は忘れずに。今回のCR660iqは本体とアンテナ、ディスプレイが分割され、非常にコンパクト!

ディスプレイは灰皿スペースに設置することになりますので、ハーネスは灰皿側から裏側へと配線することになります。

写真のようにディスプレイから伸びるハーネス先端のコネクターを先ほど開けた灰皿本体の穴に通して引き出しましょう。

次にディスプレイ固定用の両面テープを適度なサイズにカットしましょう。商品に同梱されているテープでもOKです。

ELパネルを用いたディスプレイ部は非常に軽量なため、設置に関しては両面テープで充分な強度が保てます。

両面テープの粘着面を露出させ、灰皿を取り外した本体トレーにディスプレイを落とし込みながら設置します。

これでひとまずディスプレイの設置が終了。注意点はトレー表面にアクリル板を置く余裕を持たせることです。

灰皿本体の裏側から伸びるディスプレイのハーネスは、トレー可動部分でもあるのでタイラップで固定しましょう。

灰皿側の配線作業は完了しましたので、ここで灰皿トレーのカバーを嵌め込んで元通りの状態に復元しておきましょう。

次にスモークカラーのアクリル板でカバーするため、寸法をミリ単位できちんと計ります。これを正確にしないと、あとが面倒に。

メジャーを用いて灰皿スペースの表面サイズを採寸し、尖ったものでアクリル板にマーキングします。

マーキング作業が完了したら、アクリルカッターで表面にカットラインを引きます。あて板は強度のあるものを用意してください。

一度カットラインを引いたら、あとはラインをなぞるように切れ目を深くするのがアクリルカッターの使用法です。

ある程度カットラインの切れ目が深くなったところで、アクリル板に力を加えればキレイに切断できるはずです。

<作業3> ここからは慎重に!

アクリル板の切断面にカット時のエッジが残っている場合は、アクリルカッターで角を丸める処理を施します。

アクリルカッターはアクリル板カットだけでなく、コの字型の部分を使って削り取る機能も持たされているのです。

アクリル板の固定にも手軽な両面テープが大活躍。ここでは目立たないように薄めのテープを使用してみましょう。

先ほど灰皿トレーのサイズでカットしたアクリル板の両サイドに両面テープを貼り、余分なテープをカットします。

アクリル板は透過タイプのスモークカラーのため、両面テープは目立たないように極細に。同時に汚れも磨きとっておきましょう。

<作業4> 続いてアンテナの配線処理です!

アンテナの配線を通すのにピラーカバーを脱着するため、ピラーからルーフにかけてのゴムパッキンを外しましょう。

同様に、足元を通す配線もしっかりと隠すため、ボディとフロアカーペットをつなぐアンダーカバーも引き外しておきます。

ゴムパッキンを取り外せば、Aピラーカバーは簡単に取り外せるはずです。ここも引っ張るだけなのです。

取り締まりとGPSの電波を拾うアンテナはダッシュボード上に設置するため、コードを引き回す必要があります。

ここでトートツですが、手頃なマイナスドライバーの先端部分にビニールテープを2巻きほど貼り付けます。

ソフトなテープ巻きマイナスドライバーでダッシュボードやフロントウィンドウの隙間にコードを押し込みましょう。

コードの配線が完了したら、アンテナの裏面に両面テープを貼り付けて設置しましょう。水平に設置することがポイントです。

ダッシュボードとフロントウィンドウの隙間から引き回したコードは、そのままパッキン奥のスペースを通します。

Aピラーの根本部分までコードの取り回しが完了したら、ピラーカバーとゴムパッキンを元通り組み付けましょう。

これでレーダー探知機のアンテナはコードの存在を意識させること無くスッキリとダッシュボードに設置できました。

<作業5> 電源確保からセッティング

続いてはレーダー探知機本体の配線作業です。まずはアクセサリー電源を探すため、イグニッションをACC位置へ。

アクセサリー電源はシガーソケットのハーネスから取り出せるため、テスターで通電しているコードを探します。

電源を取り出すのはエーモン製の電源取り出しコネクターが最適です。カー用品店、ホームセンターなどで販売しています。

ここで先ほどテスターで割り出したアクセサリー電源のコードに、電源取り出しコネクターを挟み込みます。

ご覧のように、真っ赤な電源取り出しコネクターのエレクトロタップは、ラジオペンチなどでガッチリ固定しましょう。

レーダー探知機本体に電源を供給する配線コードは、写真のようにセンターコンソールの隙間をバイパスさせます。

本体用電源コードから伸びるクワ型端子はアース用なので、オーディオフレームなどの金属部分のボルトに固定します。

そして本体用電源コードから伸びるもう一方のオス端子は、先ほどの電源取り出しコネクターのギボシに挿入します。

配線処理跡は接触不良など無用なアクシデントを避けるため、ビニールテープなどで束ねてしまうのが賢い処理法です。

本体は助手席の足元に設置するため、ディスプレイ用コードもセンターコンソールの隙間から助手席側に引き回します。

+、−の電源コードおよびディスプレイコードを助手席側に引き回したら、灰皿ユニットを組み込みます。

センターコンソール内部で配線に無理な力が加わらないように気をつけながら、灰皿は慎重を期して設置します。

結構いい感じでディスプレイが収まりました! 灰皿カバーがキチンと開閉するかチェックしておきましょう。

続いて、センターコンソール脇から取り出した本体用電源コードのジャックを本体ボディにセットします。

ディスプレイ用コードのソケットも隣のジャックにセットアップします。配線が細かいので取り扱いには充分注意を!

ここで示している2本のケーブルは、アンテナから伸びてきたものです。これらのジャック&ソケットも組み込みましょう。

電源、ディスプレイ、アンテナから伸びるすべての配線が接続できましたら、イグニッションONで動作確認をしましょう。

<作業6> いよいよ仕上げです!

さぁ、ここからラストスパートです。ツメで固定されているグローブボックス下のアンダーカバーを引き抜きます。

アンダーカバーを取り外すと足元を照らし出す電球がありますので、クイっと回して取り外しておきます。

アンダーパネルに続き、フロアカーペットも折り畳むように剥がします。すべては美麗インストールのためです。

ユピテルのレーダー探知機は、すべてのハーネス長に余裕がありますので、未使用部分はビニールテープで束ねておきましょう。

ピラー側から取り回したアンテナコードと灰皿側から取り回した電源およびディスプレイコードがつながっている本体。

すべての配線がつながって動作確認も完了している本体ユニットは、フロアカーペットの内側へ隠してしまいましょう。

フロアカーペットを復元した助手席足元の図。赤い点線部分にレーダー本体が収まっています。

ここで先のアクリル板の登場です。諮問の付着に注意しながら、両端に貼り付けておいた両面テープを剥がします。

そして、ディスプレイを覆うようにアクリル板を装着します。灰皿スペースのフチに両面テープが接着する仕組みです。

以上で、スモークのアクリル板越しにディスプレイが透けて見えるクールなレーダー探知機のインストール完了です!

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取材協力=J-LUG

(増田真一)