●「ネクスト軽自動車」をEVで実現したモデル。高齢者の足としても使える堅実な設計
トヨタは東京モーターショーに『超小型EV』という名前の車両を出品します。これは小さなサイズの中に人と荷物がしっかり乗せられ、かつ快適に移動できる空間作りをしたものです。
非常にざっくり言ってしまえば、軽自動車よりもさらに小さいサイズで「ネクスト軽自動車」をEVで実現したモデル。駐車スペースの小さい都市での集配車等として、地方での高齢者の現実的な足として使われることが想定されます。
全長は2490mm、全幅は1290mmで全高は1550mmとなっています。最高速度は60km/h。AC200Vを使った5時間の充電でフルバッテリーとなり、一回の充電で約100kmを走行できるという設定です。
全幅は1.3m未満ですが大人が二人しっかり座れる空間が確保されています。
インパネに関しても簡易的なものではなく、普通の乗用車のデザインと質感そのままに幅だけが狭くなったという形です。これなら所有満足度が高そうです。
ちなみに空調に関してはエアコンは搭載されませんがクーラーが機能します。冬場に備えてシートヒーターもセットされています。
タイヤサイズは155/70/13。これは軽自動車に多く採用されているサイズです。これなら冬場のスタッドレス確保も容易いというわけでした。
この超小型EVは2020年冬頃からの発売を想定しています。
超小型EVにはデザイン含め、突き抜けて未来的な思想はありません。しかし、質感高いインパネや考え抜かれたタイヤサイズなどを見れば、トヨタが本気でEVを普及させようとしていることが伝わってきます。
(写真・動画・文/ウナ丼)