■T-Rocをベースに幌屋根化。約30km/hまでなら走行中でも開閉できる
フォルクスワーゲンのクロスオーバーSUV、「T-Roc」に設定される派生オープン「T-Rocカブリオレ」、及び「T-RocカブリオレR Line」が世界初公開されました。
T-Rocは、2014年のジュネーブモーターショーでコンセプトモデルが公開され、2017年から発売が開始されています。「ティグアン」の下に位置し、同ブランド第4のSUVモデルとして人気を博しています。また2019年3月のジュネーブモーターショーでは、最強モデル「T-Roc R」がワールドプレミアされました。
ルーフはクラシックなファブリックタイプを採用。9秒で自動開閉できるほか、走行中でも最大30.5km/hまで操作が可能だといいます。ルーフが収納されるため、トランクスペースが縮小されている(容量161リットル)のは仕方ないでしょう。
注目は、「T-Roc」のルーフを単に取り外しただけではなく、車両の構造と車体まで大幅に変更されたところです。アンダーボディ、サイドパネル、クロスメンバー、ドア、フロントガラスフレームに至るまで構造が強化されています。ホイールベースが37mm、全長が34mm延長されていることからも、その変貌ぶりが見てとれます。
パワートレインは、最高出力113hpを発揮する1.0リットル直列3気筒ガソリンエンジン、及び最高出力148hpを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンの2種をラインアップ。それぞれ7速DCTと組み合わされるほか、1.0リットルモデルには6速MTも用意されます。
ワールドプレミアの場は9月のフランクフルトモーターショーが予定されています。
(APOLLO)