ミドルセダンのトヨタ・カムリは2018年8月1日に一部改良を行うと同時に「WS」というスポーティグレードを追加しました。2017年に登場した現行型カムリは従来の「推しのポイントは思い浮かばないけど良いクルマ」から脱却。トヨタの構造改革であるTNGAを導入し、広い室内とエモーショナルな走行性能を両立したミドルセダンへと生まれ変わりました。
今回新設定されたWSは専用装備のフロントグリル、リアスポイラーなどスポーティタイプの外装装備をはじめ、ブラック塗装された18インチアルミホイールを装着。内装も専用シート、パドルシフト、メタリック調のインストルメントパネルオーナメントを採用。加えて、応答性の高い操舵フィーリングとフラットな走りを追求したサスペンションチューニングが施されています。新車価格はWSが367万2000円。WS レザーパッケージが434万1600円です。
一部改良によって、これまでメーカーオプションだったインテリジェントクリアランスソナーが標準装備化されるなど商品力が向上したカムリ。登場から1年が経過し、中古車市場に動きがあったので紹介しましょう。
まずはカムリという車種について簡単に触れておきましょう。クラウンやマークX、カローラなど4ドアセダンの車種ラインアップが充実しているトヨタの中でカムリは1980年スポーツカーであるセリカの派生モデル、セリカ・カムリとして登場します。
初代カムリは歴代モデルの中で唯一の後輪駆動を採用したモデルで、わずか2年で販売を終了します。1982年に登場した2代目カムリからは現行型と同じFF(前輪駆動)のパッケージングとなり、室内空間はクラウンを凌ぐ広さと言われるようになります。3代目からはオーストラリアを皮切りに北米で現地生産されるようになると、海外でも高い評価を獲得。
カムリの2015年の世界累計販売台数は1800万台を超えるなどグローバル市場でベストセラーカーとなっています。
2011年に登場した先代モデルからは日本国内ではハイブリッド専用モデルとなっただけでなく、ダイハツへOEM供給されアルティスとして販売されています。そして2017年に登場した現行型カムリはストロングポイントである広い室内空間に加えて、ドライバーの感性に訴えかける走行性能をもつスポーティセダンへとなりました。それでは、最新の中古車相場を見てみましょう。