新型メルセデス・ベンツ Cクラス登場 1.5L直列4気筒ターボ+48Vシステムを搭載

2018年7月25日、メルセデス・ベンツCクラスがビッグマイナーチェンジを受けました。同日からオーダーを受け付け、9月からデリバリーが開始されます。

新旧の写真を見比べると分かるとおり、今回のフェイスリフトでは、前後バンパーを刷新。より彫りの深さを感じさせるダイナミックなデザインに変更されています。

パワートレーンでの注目点は、「C200アバンギャルド」に搭載される新開発の 1.5L直列4気筒ターボの「M264」と「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」、48V電気システムなどの搭載。

「M264」エンジンは、単体で最高出力184ps(135kW)、最大トルク280Nmを発生。ツインスクロールターボをはじめ、可変バルブタイミングの「カムトロニック」も搭載され、状況に応じた最適な吸気が可能になります。さらに、エンジン内部の摩擦低減対策として、メルセデス・ベンツの特許である「CONICSHAPE加工」が採用されています。

「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と「48V電気システム」は、回生ブレーキなどにより発電した48Vの電気を1kWhのリチウムイオン電池に蓄電され、必要に応じて最高出力14ps (10kW)、最大トルク160Nmを発生し、動力を補助するシステム。

さらに、回生ブレーキによる燃費低減効果だけでなく、ターボの過給圧が十分に高まるまでの間、アシストすることによりスムーズな加速に貢献。

モーターはギヤシフト時にも使用され、エンジンが理想的(高効率)な回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行います。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ない変速を実現したとしています。

「C220dアバンギャルド」には、Eクラスにも搭載されている最高出力143kW(194ps)、 最大トルク400Nmを発生する2.0L直列4気筒BlueTECエンジンを搭載。

従来型のクリーンディーゼルから高出力化された一方で、振動・騒音も低減したとしています。さらに、排出ガス浄化経路の短縮や「sDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)」を採用するなど、排気浄化にも注力して開発され、欧州において導入されているRDE(実路走行試験)規制に適合しています。

ほかにも、「メルセデスAMG43シリーズ」は、ターボの大型化と制御の改良により、従来より23ps(17kW)高出力化され、390ps(287kW)まで向上。

セダンの価格帯は、受注生産モデルのC180の449万円〜メルセデスAMG C63Sの1379万円。ステーションワゴンの価格帯は、473万円〜1398万円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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