【新型クラウン試乗】グレードとパワーユニットで大きく異なるフィール Gは静かでしっとり、RSは勇ましくスポーティ

新型クラウンは従来のロイヤル/アスリート、そしてロングホイールベースのマジェスタの2系統3タイプをひとつのボディに統合して登場しました。

プラットフォームはレクサスLSらと共通のTNGA・GA-L。クラウンに適用するにあたっては幅を狭くするなどの寸法の再設定をしています。このためレクサスLSに対して100mm狭い1800mmの全幅をキープできました。

またこのナローな全幅のおかげで最小回転半径も5.3mとこのクラスとしては小さくまとめることができています。

3.5L V6ハイブリッド、2.5L直4ハイブリッド、そして2L直噴ターボの3種類のパワーユニットがあります。今回このうちの2.5L直4ハイブリッドと2L直噴ターボに乗ることができました。

2.5L直4ハイブリッドの乗り味は一言で表すと「伝統的クラウンの世界」でした。

モータートルクの助けを受けてするすると滑らかに発進します。そのままアクセルを深く踏み込んでいってもまるでEVのように静かに、しかもリニアに立ち上がるトルクが印象的です。

今回試乗したのは従来のロイヤルに相当するGというグレードで、これは多くの車種がスポーティなハンドリングに変化していく中で癒しに近い印象のソフトな乗り心地でした。あくまでも静かに粛々と思い続けるハイブリッドとの組み合わせで、これぞ伝統的クラウンの世界観といった印象です。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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