都の集合住宅への急速充電器設置拡大が200万円台の次世代EV普及に貢献?

自動車各社は2019年から2020年にかけて、200万円台で買える次世代の量産EVを市場投入、EV普及を推し進める考えで、ホンダは昨年9月にフランクフルトモーターショーで発表した「Urban EV Concept」をベースにした量産EVの開発を進めているようです。

一方、現在都内には約13万棟の集合住宅があり、都民の約6割が暮らしていますが、EV用充電器が設置されているのは僅か16カ所(30基)程度に留まっていることから、2040年代までに都内のガソリン車の販売をゼロにすることを目指す東京都は今年1月、補助金制度の新設により集合住宅へのEV用充電設備設置を無償化する方針を打ち出しました。

急速充電器の設置には約150万円の費用がかかり、EVを持たない集合住宅の住民から合意が得られないことなどを踏まえ、都が設置費用を負担(50万円)するもので、国からの補助(100万円)と併せて住民負担を実質ゼロにする計画。2018年度予算案に充電設備100基分(7000万円)を計上しています。

EVは航続距離の観点で地方よりも都市部での利用が相性的に良く、都内で急速充電器の設置が進めば、全国の都市部にも波及、廉価版EVの登場と相まって販売台数の増加に繋がる可能性が出て来そうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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