現在、日産自動車は「ニッサン インテリジェント モビリティ」をスローガンにクルマを開発しています。そうしたテーマで開発されてきた様々なテクノロジー、その市販化できる要素をすべて投入したのが新型電気自動車「リーフ」といいます。つまり、パワートレインの先進性だけではなく、幅広くユーザビリティを高めているというわけです。
そのひとつが、自動的に駐車することができる「プロパイロット パーキング」でしょう。国産車初となる、本格的な自動駐車機能は、車両のセンサーによって駐車位置を見つけ、そこに停めるまでをボタン操作だけで行なってくれるというもの。車庫入れや縦列といった駐車運転から解放される、まさに『インテリジェント モビリティ』を実感できる機能です。
この「プロパイロット パーキング」、実際に体験する機会がありました。そこで驚いたのは、「プロパイロット パーキング」を起動すると車両に搭載されているカメラ(前後左右4個)によって駐車場の白線を認識、駐車場所を設定できることです。自動駐車機能といっても超音波センサー(ソナー)だけを用いているクルマでは、他車に挟まれた場所でないと駐車スペースとして認識できないケースもありますが、リーフであればガラガラの駐車場でも機能するのです。
周囲が空いている駐車場ならば自動機能を用いなくてもいいだろう、と思うかもしれません。しかし、周りにぶつける心配がないからといって白線をまたいでしまったり、左右どちらかに極端に寄ってしまったりするのはNGですし、駐車することがストレスになるドライバーもいることでしょう。そうした人にとってはありがたい機能になります。
また、最初に設定した駐車位置に対して、リアルタイムに微調整しながら位置を合わせることができるのも「プロパイロット パーキング」の特徴です。今回、試したときにもドライバーのミスで最初の位置設定がわずかにズレてしまったのですが、自動駐車のステアリング操作によってピタリとスペースの中央に停めることができました。
こうした最新テクノロジーについて、日産自動車の浅見 陽さんにお話をうかがいました。