2016年10月、ホンダは高圧水電解型水素製造ステーションとして世界初となる充填圧力70MPa(メガパスカル)の「70MPa スマート水素ステーション(以下、70MPa SHS)」を東京都江東区青海に設置し、実証実験を開始しています。
70MPa SHSは、本体の床面積を従来よりもひとまわり小さい約6平方メートルに収めた小型サイズ。同社の独自技術である高圧水電解システムにより、圧縮機を使用せずに製造圧力77MPaの水素を24時間で最大2.5kg製造することができ、製造した水素は約11kg貯蔵可能でした。
2月28日(水)から3月2日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「FC EXPO 2018〜第14回 国際 水素・燃料電池展〜」において、ホンダが考える近未来の身近な水素社会が紹介されます。
水素を「つくる」技術としては、先述した「SHS 70MPa」を展示。ただし、今回の「SHS 70MPa」では高圧水素を製造、貯蔵し、FCVに充填する高圧水電解型水素製造ステーションとして世界初の製造圧力82MPa、充填圧力70MPaを実現するそうです。
一方、水素を「つかう」技術として、FCVの「CLARITY FUEL CELL」を、「つながる」技術として、V2L(Vehicle to Load)対応可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」、V2H(Vehicle to Home)対応DC普通充電器「Power Manager」など、FCVに代表される電動モビリティーから外部給電を可能にする製品も展示。
ほかにも、「一般社団法人水素供給利用技術協会(HySUT)」のブースで「CLARITY FUEL CELL」と「Power Exporter 9000」を出展。さらに、CLARITY FUEL CELLの試乗会も実施されます。
(塚田勝弘)