昨シーズンでF1を引退したジェンソン・バトン選手。インディ500に出場するフェルナンド・アロンソ選手(マクラーレン)の代役で、2017年F1第6戦モナコGPにスポット参戦しました。
何を隠そう、私は大のバトンファン。このスポット参戦が決まってから、モナコGPを「バトンGP」と呼び、私が走るわけでもないのに緊張しっぱなしの毎日で本当に楽しみにしていました。
その反動か今はまだ放心状態ですが……、バトン選手のモナコGPを振り返ってみましょう!
バトン選手がモナコGPに出場するのは今回で16戦目。実は今年のモナコGP参戦ドライバーの中で一番多い出走数だったのです! 2009年にはポール・トゥ・ウィンを飾り、2004年2位、2011年3位表彰台を獲得しています。
木曜日のフリー走行で昨年の最終戦アブダビGP以来、半年ぶりにF1マシンを走らせたバトン選手ですが、全くブランクを感じさせない走りを見せてくれて一安心。今年からカラーリングが一新したオレンジのマシンとレーシングスーツも、とても似合っていました!
バトン選手も久しぶりのF1ドライブを楽しんだようです。
「今朝インスタレーションラップを走行したときに、思わず笑顔にならずにはいられませんでした。F1マシンに乗れなくてさみしかったかと聞かれると、そうでもありません。ただ、マシンに乗り込んだ際に、その瞬間を楽しめていることは確かです。」
嬉しい気持ちもつかの間、土曜日のフリー走行後「MGU-Hとターボチャージャーを5基目に交換するため、15グリッド降格ペナルティが科せられる」というショッキングなニュースが飛び込んできました。
15グリッド降格というと、実質最後尾スタート…。モナコGPが開催されるサーキット・ド・モナコはモンテカルロ区とラ・コンダミーヌ区の公道を閉鎖して造らた市街地コースのため、コース幅が狭くオーバーテイクが困難なサーキットです。そのため、スタート位置はとっても重要。このペナルティはバトン選手にとって大きな痛手となってしまいました。
しかし、予選ではマシンの力を最大限に引き出した素晴らしい走りで9番手を獲得! グリッド降格が決まり、やる気がなくなってしまっていないか心配していましたが、むしろその鬱憤をはらすかのような走りで最高にかっこよかったです!!
せっかく入賞を狙える位置を獲得したにもかかわらず、15グリッド降格は本当に残念でなりませんでした。