決勝レース前にあのドライバーと大爆笑!? ジェンソン・バトンのモナコGPを振り返る!

レース日和となった決勝日。「バトンがピットレーンスタートをする」という、またしても悲しいニュースが飛び込んできました。

事の発端は予選Q2で起こりました。チームメイトのストフェル・バンドーン選手がプールシケイン出口でクラッシュし、マシンを大破してしまったのです。

マクラーレンがモナコに投入した改良パーツのうち、新型フロアパネルは各レースカーに装着された2枚のみ。クラッシュにより破損したバンドーン選手の新型フロアパネルを旧型のフロアパネルに変更すると、予選後のセットアップ変更はレギュレーションで禁止されているため、ピットレーンスタートになってしまいます。

そこで12番手スタートで入賞の可能性が高いバンドーン選手のマシンに、バトン選手のマシンに着いていた新しいフロアパネルを装着。そしてバトン選手は旧型フロアパネルを装着し、予選後のセットアップ変更としてピットレーンスタートとなってしまいました。

確かに、入賞の可能性を考えるとバンドーン選手を優先にするチームの気持ちは分かりますが、予選で素晴らしい走りを見せてくれたバトン選手が可哀そう……。最後尾からでも、スターティンググリッドからのスタートを見たかったです。

バトン選手の復帰戦を心待ちにしていたので、このニュースを聞いた時には、テンションがガクンと下がってしまいました。

 

しかし、そんな悲しみを一瞬で吹き飛ばしてくれた出来事があったのです! 決勝前、バトン選手の無線から陽気な声が聞こえてきました。なんと、その声の主はモナコGPを欠場しインディ500に参戦中のアロンソ選手!!「友よ、頑張ってくれ!僕のクルマを大事に扱ってくれよな!」とバトン選手に激励を送ります。

それに対しバトン選手は「〇〇〇〇しとくよ!」と思わず「ピー」と音を付けたくなるような衝撃発言(〇〇〇〇は皆さんのご想像にお任せします)! この返答にはアロンソ選手も大爆笑で、とてもレース前とは思えないやりとりに、思わず笑ってしまいました。

さぁ、いよいよレースのスタートです! 抜けないモナコでバトン選手はそうそうにタイヤ交換をし、順位挽回を試みましたが、前を走るパスカル・ウェーレイン選手(ザウバー)にひっかかりフラストレーションをチームに訴えます。

60周目。ターン8(ポルティエ)でバトン選手がウェーレイン選手のインをつきましたが、接触しウェーレイン選手のマシンが横転してしまうというアクシデントが起こってしまいました。

バトン選手はこの接触により、リタイア。マシンを降り、ピットレーンを歩く姿はとっても悔しそうで、見ていて辛かった…。でも、2人にケガがなくて本当によかったです。

レース終了後、バトン選手は以下のようにコメントしています。

「今日は、レースでポジションを上げることができず、残念な一日でした。週末に、マシンにダメージを与える結果になった点については、チームに対して申し訳なく思います。今日も数周は走行を楽しむことができました。ただ、マシンに損傷を与えるつもりは当然ありませんでしたし、そういった結果につながったことはそう多くはありません。昨日はすばらしい気分でしたし、予選を心から楽しむことができました。今週末は、たくさんのいい思い出を胸にサーキットを去ります。」

残念な形で終わってしまった、バトン選手のモナコGP。でも、フリー走行と予選では現役ドライバーに引けをとらない、バトン選手らしい素晴らしい走りで私達ファンを楽しませてくれました。もう、それだけで幸せです!

今シーズン、バトン選手がいなくても楽しくF1を見ていたつもりでしたが、バトン選手がサーキットにいるだけで周りの景色がキラキラして見えたのは私だけ!? テレビでバトン選手が映るたびに、興奮&感動しっぱなしで大騒ぎでした。

そして「しばらくバトンのレースは見れないだろうなぁ……」と落ち込んでいる時、バトン選手が「スーパーGT第6戦鈴鹿1000km」に参戦するという超ビックニュースが発表されました!

F1ではないですが、またバトン選手の走りを見ることができるなんて(しかも日本で!)! 言葉にできないくらい嬉しいです。これからもバトン選手一筋に応援し続けます!!

(yuri)

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この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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