ラリーではサーキットレースのように「車が整列し、レーススタート→ゴール」し、「一番早くチェッカーを受けた人の勝ち」ではありません。今回はラリー競技の進行を確認しましょう。
ラリーは時計に挑む競技。サーキットのピットのような場所「サービスパーク」を起点に開催されます。
ラリーカーは全ての移動時間をTC(タイムコントロール)で管理されます。朝、パルクフェルメ(車両保管)が解除されると、サービスパークのTCを通過、タイムカードに最初のSSへの到着時間が記入されます。
全てのSSの前後にもTCがあり、SS前のTCには遅刻はもちろん早着もペナルティー対象で、タイム加算となります。
次のSSまでの移動は自走(リエゾン)です。一般道ですから法定速度を厳守です。
元WRCチャンピオンのペター・ソルベルグ選手は、リエゾン中の速度違反でWRC開催中に免停となってしまい、コ・ドライバーに運転をかわってもらうという失態をおかしたことがあります。一般道でのスピードはくれぐれも控え目に、ですね。
SS前のTCでタイムカードのチェック受けると、いよいよSSです。
SS区間はタイムアタック!車の持てる力をフルに引き出します。
WRCでは20km以上の距離がSSとして設定される事もあります。試走は2回だけ。しかも法定速度。他のSSもあるのですから、コドライバーがペースノート読んでくれないと、クラッシュか遅いタイムは避けられません。
ラリーカーは2分または1分おきにスタートします。ゴール地点を駆け抜け、SS後のTCでタイムカードにタイムと次のTC到着時間の情報を記入してもらい、次のSSへ向かいます。