空港で働くクルマ「いまいちメジャーじゃないほうの特殊車両4台」

みなさん、空港で働くクルマって知ってますよね。あの大きな飛行機を引っ張る力持ちのトーイングトラクター、高い機体に乗客を乗り降りさせるタラップ車、万が一の火災に活躍する化学消防車・・・などなど、いろいろ思いつきますが、空港の安全に重要なのに、あまり知られていない車両を国土交通省さんが公開してくれましたのでご紹介いたします。

空港の夜景に欠かせない滑走路の誘導灯。普通の人にとっては綺麗な明かりですが、パイロットにとっては貴重な道標です。これが汚れていては、安全な離着陸に支障がでかねません。

そこで、こんな車両が活躍しています。

誘導灯掃除車両

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ベースはまあフツウのトラックみたいですが、荷台にはお掃除ロボットが搭載されています。

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このお掃除ロボット、誘導灯の位置をセットすると、自動的にレンズ部分を掃除してくれるんです。

20160602Haneda Hatarakukuruma001その掃除に使うのがドライアイス。3mm径のドライアイスを灯器レンズに面に噴射することで、表面温度が急激に低下し、熱収縮によって付着物が脆くなり、汚れをクリーンにしてくれるのです。ドライアイスで汚れを落とす方法は、空港以外では金型の洗浄、プラスチック製品のバリ取り、塗装前処理、鉄道業界では鉄道車両の台車・車軸・ギアボックスなどの洗浄に使われているととのことです。

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20160602Haneda Hatarakukuruma022次に、滑走路やその他の路面を綺麗にしてくれるのがこちら。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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