【レッドブル・エアレース千葉】会場にそそり立つアレの話──エアレースの楽しみ方・その4

  5月16日(土)、17日(日)に、千葉県の幕張海浜公園で開催されるRed Bull Air Race Chiba 2015 。

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予習の最後はエアレースのコースをレイアウトする円錐状の「パイロン」です。

高さ25m、底面の直径5mの円錐で紙より軽い素材で作られたパイロンは、基底部送風機より空気を送り込んでおり、多少の風ではふらつきません。このパイロンを2本並べた関門(ゲート)は形状が安定した事により、内側を垂直に立てられるようになり、上から下までその間隔は一定となっています。また、パイロンは9分割のパーツで構成されており、軽い接触でも切れるように出来ています。

千切れた上の部分は上空に吹っ飛びます。これは切れたパイロンがエアレーサーの機体に纏わり付かない様にする為です。空気抵抗だけで向きを変える飛行機は、パーツが翼に絡みつくと操作不能・即墜落の可能性をはらむだけに、その安全性への気配りは細心にわたっています。

そして、エアレーサーがパイロンにヒットしてしまうと、瞬時にヒットした部分から上部が空気の力で千切れ(飛び上がっ)たパイロンは、空気が抜け倒れます。

すると、16人のエアゲーターの出番となります。エアゲーターは3台のボートに分乗し、会場の3カ所に待機しています。コントロールタワーの指示で全チームが出動します。

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最もパイロンに近いチームが切れた部分の下部のチャックを取り外し、その上の部分だけ付け替え、2分で再度立ち上げます。2番目のチームは送風機等のより大きな修理に備え、3番目のチームが千切れたパーツの回収や安全の確認を行います。パイロットと観客に最大限配慮した素早い交換は千葉大会でも見る事が出来るでしょう。