マーケティング・リサーチを手掛ける富士経済がまとめた「2015年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望」によると、グローバルでの2014年度の燃料電池市場は前年度を大きく上回る1,363億円規模となっています。
燃料電池システム需要の5割を占めているのが北米で、フォークリフトなどの「働く車両」や非常用の「バックアップ電源」としての需要が大きいと言います。
一方、全体の3割を占めているのが家庭用で、日本での需要が大半とか。補助金制度により、家庭用「エネファーム」が大きく伸びているようです。
日本は昨年12月に量産FCV(燃料電池車)の市販に漕ぎ着けており、今後3年以内に大手自動車各社からFCVが出揃う予定で、2020年を機に本格量産化が進む見通し。
また今月13日に東京都港区にオープンした商用水素ステーションの開所式に出席した安倍首相も「力強く水素革命のアクセルを踏み込んでいくことを約束する」と強調。
政府としても2020年の東京五輪に合せる形で水素インフラの整備を急いでおり、2030年には日本市場の約7割をFCVが占めるとの予想。
欧米では環境規制が強化されることもあり、今後日米欧を中心に普及が進み、2030年度にはFCV向け燃料電池システムの世界市場が4.7兆円に達すると予想しています。
■富士経済 Webサイト
https://www.fuji-keizai.co.jp/report/index/141404808.html
■中部ガス 「ENE・FARM」
http://www.chubugas.co.jp/equipment/enefarm/index.html
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