将棋の駒にクルマを使う前代未聞の将棋の対戦「電王戦×TOYOTA リアル車将棋」。ニコニコ動画で人気の将棋コンテンツ「電王戦」とトヨタがコラボし、本物のクルマを使った「リアル車将棋」が2月8日に西武ドームで行われますが、大晦日にそのルールの発表がおこなわれました。
羽生善治名人と豊島将之七段が火花を散らして対戦するためのルールは下記の通り。リアル車将棋ならではのルールもあります。
・持ち時間 :4時間切れ負け チェスクロック方式
車両の移動時間も持ち時間に含める
・手番 :当日行われる振り駒により決定
・着手に関して:指された局面を車で再現して1手とみなす
着手完了は、監督の宣言による
必要であれば相手の駒に乗り、動かすことができる
・車両の移動 :両対局者にそれぞれ、5名のドライバー、監督、サポート棋士がつく
サポート棋士の助言を受けて、監督が5名のドライバーに指示を出して
車を移動させる。
車から離れる際はエンジンを切る
ここで注目したいのは指された局面を「車で再現して」一手というところ。車の移動時間までもが持ち時間に含まれてしまいます。入り組んだ駒配置で桂馬など複雑な動きをする駒を動かすとき、ましてやそれが成ろうなどとなれば当然時間もかかりそうです。これは対局する2名の棋士にとっても時間の配分に悩むところでしょう。
このルールを見ると棋士とドライバー、監督、サポートと8人がチームとなって対戦するわけですが、本来は個人戦である将棋をチーム戦とするところもかなり興味が湧くポイント。見ている側も相当にスリリングになるのではないだろうか。
このスリリングな様子は2月8日、ニコニコ生放送だけで観ることが出来ます。西武ドームでは一般観戦席は用意されないので、今から視聴予約もしておきましょう。
電王戦×TOYOTA リアル車将棋 http://live.nicovideo.jp/watch/lv199844325