スバル新型「WRX S4」試乗 ─ 最大ブースト158kPa、大人のスポーツセダン

2014年8月25日、国内仕様の新生スバル「WRX」が発表されました。

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WRXとしては2代目、インプレッサWRX時代から数えて4代目となる新しいWRXには、新世代ボクサー直噴ターボエンジンを搭載する大人のセダン「S4」と、従来からの熟成された高回転型ショートストロークボクサーターボを積む「STI」という大きく2つのラインナップで構成されています。

『大人のスポーツセダン』がコンセプトとはいえ、そこはWRX。「ブルーボクサー」と名付けられた2.0リッター水平対向4気筒直噴ターボの最高出力は300馬力、最大トルクは400Nmとスポーツセダンとしては十分過ぎるスペックとなっています。それでいて、JC08モード燃費は、13.2km/Lという環境性能とバランスさせているのが特徴です。

もっとも、このエンジンスペックだけを見ると、ピュア・スポーツセダンであるSTIと、それほど差別化されていないのでは? と思ってしまうかもしれません。

ですが、キャラクターづけは明確に異なっています。

一般路を模したクローズドコースで初乗りした印象は、スペック(期待されるパフォーマンス)が近いからこそ、あえて明確にわけていると感じさせるものでした。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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