スポーツリニアトロニックと呼ばれる、マニュアルモード付きチェーン式CVTとの組み合わせのみが用意される「WRX S4」。プリクラッシュブレーキと追従クルーズコントロールをセットした「アイサイトver.3」も標準装備となり、大人のスポーツセダンとしてSTIとのキャラクターをわけています。
2ペダルゆえに、日常的な走行ではわずかに右足に力を入れるだけで十分に走りますし、加速したくなったらグッと踏み込めば、300馬力・400Nmという数字を実感できる加速感を示します。
インパネ中央のマルチファンクションディスプレイにはブースト計モードもありますが、それで確認したところオーバーシュートで158kPaというハイブーストを達成しているほどです。
こうした安心安楽とハイパフォーマンスという2面性は、1980~90年代に国産各社で隆盛を極めた『ターボエンジンのハイパワーセダン』というカテゴリの現代版ともいえそう。懐かしい名前を挙げれば、マークIIツインターボやローレル、セフィーロのターボグレードに、かつて乗っていたという、”大人”のユーザーにもジャストフィットしそうな印象なのです。