スバル新型「WRX S4」試乗 ─ 最大ブースト158kPa、大人のスポーツセダン

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スポーツリニアトロニックと呼ばれる、マニュアルモード付きチェーン式CVTとの組み合わせのみが用意される「WRX S4」。プリクラッシュブレーキと追従クルーズコントロールをセットした「アイサイトver.3」も標準装備となり、大人のスポーツセダンとしてSTIとのキャラクターをわけています。

2ペダルゆえに、日常的な走行ではわずかに右足に力を入れるだけで十分に走りますし、加速したくなったらグッと踏み込めば、300馬力・400Nmという数字を実感できる加速感を示します。

インパネ中央のマルチファンクションディスプレイにはブースト計モードもありますが、それで確認したところオーバーシュートで158kPaというハイブーストを達成しているほどです。

こうした安心安楽とハイパフォーマンスという2面性は、1980~90年代に国産各社で隆盛を極めた『ターボエンジンのハイパワーセダン』というカテゴリの現代版ともいえそう。懐かしい名前を挙げれば、マークIIツインターボやローレル、セフィーロのターボグレードに、かつて乗っていたという、”大人”のユーザーにもジャストフィットしそうな印象なのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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