初期のカーナビはルートを教えてくれないって知ってましたか?

carrozzeriaはカーナビやカーオーディオのブランドですが、クルマを使う楽しみで大きな要素を占めるのはドライブ。そのドライブをより楽しくなるようにどんなことができるのか、考え合ったり検証したりするネット上の仮想の研究所「carrozzeria CYBER DRIVE LAB」がリアルになってミーティングを行いました。

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舞台は電気とオタクの街、秋葉原。ここにより良いカーナビ、カーオーディオのヘビーユーザーである「研究員」(つまり、主にcarrozzeriaユーザー)が集い、識者のトークショーやデモカー試乗、最新モデルの体験、歴代モデルの展示、カーオーディオの楽しみ講座など、様々なメニューで参加者を楽しませていました。

中でも個人的に懐かしかったのが初代カーGPS「AVIC-1」。まるで映画や漫画や小説の中に出てくるような、「地図上を自分の位置が走る」という今では当たり前のことが当時画期的で感動しましたね。

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当時は、ルートの探索も案内も無く、ルートは自分で曲がるポイントを入力していくという機能だったのです。

カーナビというより、単なる電子地図の時代でしたね。

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そのころの地図データなどはCD-ROMに収録されていましたが大容量のため、なんと4枚に別れていました。

その後、ルート探索、音声案内などの機能が加わり、DVDの登場で地図データは1枚に収まります。

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それからHDDナビとなって、スマートループ、ARやHUDといった最新のものに進んでいくワケです。

たった20年で劇的な進化を遂げたカーナビですが、それを押し進めたのはカロッツェリアだったと言えるでしょう。まさに業界のパイオニアだったんですね。これからもきっと新たなカーナビはカロッツェリアから始まっていくことでしょう。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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