WEC第3戦 第82回ル・マン24時間レースで優勝が見込まれていたトヨタの「TS040 HYBRID」はレース中盤までアウディ、ポルシェを抑えて快調に首位をキープしていたものの、中嶋一貴選手が操る7号車に予測不能の電気系トラブルが発生。
残る8号車もスタートから90分後に見舞われた突然の豪雨の中で、不運にも多重クラッシュに巻き込まれて車体が大破するなど波乱に富んだレース展開に。
車体修復後の猛追により3位に入賞したものの、トヨタは7度目の挑戦となる今回も悲願のルマン優勝を惜しくも逃してしまいました。
欧州や中国の新車市場ではレースに勝つ事がブランド力アップに繋がると言われているだけに、両市場でシェア向上を目指しているトヨタとしては非常に残念な結果に。
そんな「ル・マン24H」の興奮覚めやらぬ17日、トヨタ自動車は4,163人の株主が出席する中、定時株主総会を開催。
同社はレースはともかく営業成績の方では2007年度の営業利益2.27兆円以来、6年ぶりに2.29兆円で過去最高益を更新、今期は2.3兆円を目指しています。
豊田章男社長は総会の冒頭、過去最高を更新したことについて、「取引先など全ての関係者、株主の皆様の協力で成し得た。感謝したい」と挨拶。
同社は昨年度(13/4-14/3)のグループ販売台数が初めて1,000万台の大台を突破したこともあり、「今期後半では誰も経験したことが無い未知の世界に入りつつある。将来に向けて経営資源を振り向けられる今こそ、種蒔きを積極的にする」として、研究開発や人材育成の重要性を強調。
株主からの「自動運転車」開発に関する質問に対しては「ドライバーが全く関与しないクルマの商品化は考えていない。交通事故死をゼロにするのが目的」と回答。
ル・マン24Hに続くトヨタの挑戦は日本時間21日夜に開幕するニュルブルクリンク24時間耐久レースへと引き継がれます。
【Part1 スタート】 6月21日(土)午後10時30分~深夜 1時
【Part2 夕暮れ】 6月21日(土)深夜 3時~翌午前5時30分
【Part3 夜明け】 6月22日(日)午後3時30分~午後6時
【Part4 ゴール】 6月22日(日)午後9時30分~深夜 0時
今年はLFA2台と86が1台の3台体制。8年目となるトヨタのニュル耐久への挑戦が注目されます。
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