ADVANカラーのカローラ再来に涙出そう・大井貴之の「オジさん心に響くこのクルマ」その1【東京オートサロン2019】

YOUTUBEチャンネル「クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.」の主管であり、安全に楽しめるスポーツドライビング布教活動・宣教師であられる大井貴之さんに聞いてみました。『東京オートサロン2019出展車の中で気になるクルマ、乗ってみたいクルマはどれですか?』

●レース好きのオジサンなら誰でもが心に刺さる「ADVANカラー」のカローラ
TOYOTA COROLLA SPORT-TCR改ver. ADVAN

【カローラ=ADVANカラーでしょ!】

もぉ〜さぁ、カローラがADVANカラーで登場したっていうこと自体に、ただ単純に反応しちゃったよね。

まずね、オジサンの世代にとってこのADVANカラーっていうのは青春の1ページ、心に刺さるわけよ。グラチャンの「ADVAN ローラ MF308」やJSPC「ADVANポルシェ」、新しいとこでいえばGr.Aの「ADVAN GT-R(BNR32)」とかね。とにかくADVAN赤黒カラーのレーシングカーっていうのは、昔のレース好き少年たちにとって憧れの的だったわけ。

そもそもタイヤメーカーのカラーリングにしようってなったとき、「B」とか「D」とかのイメージカラーって思い浮かぶ? ヨコハマだけはこの赤黒カラーがすぐにイメージできるでしょ! 凄いことだよね。

オレが17〜18歳くらい当時、家にあったクルマは兄貴が親をだまして買ったKP61。そのクルマに履いたのは「ヨコハマ・アスペック」。寺尾聡の曲でニキ・ラウダのドライブでM635だかナンだかがニュルブルクリンクをワインディングのごとく駆け抜ける……って、かっこいいCMがあったわけよ。でね、この「アスペック」っていうのはADVANブランドのひとつ下のクラスになるわけ。KP61にADVAN HFなんか恐れ多くて履けないのよ。なんたってADVANは憧れのブランド。だからKP61には「アスペック」、可愛いでしょ!?

ちなみにさ、オレがモータースポーツ初挑戦でダートトライアルに出た時、クラッシュして2ヵ月入院したんだけどさ、そのときの主催者が可哀想だからなんかプレゼントあげるよ!って言ってくれたから「ADVANのバッグが欲しい!」って言って貰ったわけ。嬉しかったね。怪我の功名!?

とにかくさ、オレらの時代のカローラには「レビン」があって(AE86のレビンはカローラだからね!若者たち、憶えててね)。でね、カローラっていうクルマはずっと土屋エンジニアリングが作ったりしてモータースポーツとの関わりもあるクルマだったんだけど、でも、しばらくは普通のカローラしかなくて……。それがちょっとカッコよくなってカローラ・スポーツが復活!

そんな中、「カローラ・スポーツが出たぞ! ADVANカラーに塗っちゃわね? ADVANカラーのカローラっていったらこんなイメージだろ?」みたいなのがヨコハマ内であったんじゃないのかな?って思っちゃうんだよね。なんたってヨコハマタイヤっていう会社内には熱い「ADVAN魂」を持った人たちがたくさんいるように感じるから。まぁ、すべて想像だけど(笑

2019年とか2020年くらいに『予算と大義名分さえあれば何でも出られる』スーパーGTで、ADVANカラーのカローラが見られたら嬉しいよね!

(文・写真:永光やすの)

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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