トヨタのHV世界販売が600万台超! CO2排出量4100万t減!

トヨタ自動車はPHV含むHVの世界累計販売台数が2013年12月末までに600万台を突破したと発表しました。 

TOYOTA_Prius

1997年12月に初代プリウスが発売されて以降、燃費の良さから世界でHVが注目され、2000年11月にプリウスの世界累計販売が5万台に到達。 その後、エスティマやクラウンにもHVシステムが搭載され、2002年3月にHVの世界販売が10万台を突破。 

TOYOTA_HV

2003年9月に2代目プリウスが発売されるとHVの普及に一気に弾みがつき、2005年10月には世界累計販売が50万台を突破。

2006年にレクサスGSやカムリにもHVを追加、2007年にはレクサスLSにもHVを搭載しており、5月にHVの世界累計販売がついに100万台を突破。 そして2009年に3代目プリウスが発売されるとさらに普及が進んで同年8月に累積200万台に。 

2011年2月には300万台を超え、直後に3月の大震災で一旦販売が落ち込んだものの12月にアクアが発売されると再び普及が加速、その後毎年100万台を上積みして2013年12月に世界累計販売台数が607.2万台に到達。 

TOYOTA_AQUA

トヨタによると、同社がこれまでに販売してきたHV600万台によるCO2排出量抑制効果は約4100万tに上り、ガソリン消費抑制量では同等クラスのガソリンエンジン車比で約1,500万kLの効果があったと試算している模様。 

HV技術は各種エコカー開発に必要な全ての要素を含んでおり、且つ様々な燃料との組み合わせが可能なことから、トヨタでは同技術の応用版として2015年発売に向けた水素自動車「FCV」を開発中。 

TOYOTA_FCV

同社は現在HV24モデル、PHV1モデルを約80の国・地域で販売しており、1月15日に発売した新型ハリアーHVを含めて今後も2015年までの2年間で新型HVを15モデル投入する予定と言います。 

TOYOTA_HARRIER

欧米の環境規制が厳しくなる中、世界の自動車各社もHV開発に余念が無い状況で、正に「21世紀の環境コア技術」となりつつあるようです。 

〔関連記事〕
「ハリアー Gスポーツ」G’sブランド初のSUV登場!
https://clicccar.com/2014/01/15/243674/ 

中国の大気汚染はHV共同開発で改善される?
https://clicccar.com/2013/12/26/241103/ 

保存版! 発売迫るHV・EV出展モデル総特集
https://clicccar.com/2013/11/21/236487/

ハイブリッドへの期待からトヨタは中国市場で優位に?
https://clicccar.com/2013/04/22/218359/ 

危機的状態にある中国大気汚染の原因を取り除き、
解決に導くのは日本車だ!
https://clicccar.com/2013/02/07/212234/

 (Avanti Yasunori) 

【画像ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】  https://clicccar.com/?p=245099

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる