日本のディーゼルエンジンもレースに使われる時代となりました。
オートサロンでマツダブースで展示されていたSKYACTIV-DのRacingエンジンは、ローラ社製のLMPカーに搭載しル・マン参戦へ向けて、まず、MAZDA 6(アテンザ)に搭載され、1月末に開催されたデイトナ24時間レースのGXクラス(環境に配慮したエンジンを搭載したマシン)でデビューしました。
昨年秋より開発が始まり、初のテストは今年に入ってからと言う短期間でのレースデビューと過密スケジュールでしたが、3台のMAZDA6が投入され、ドライバーは現役インディカードライバーやマツダUSAのサポート・ドライバー。
日本からは、マツダのル・マン参戦で活躍した寺田陽次郎氏もステアリングを握りました。
予選はクラスで3~5位と無事にクリアしましたが、実走行でのテストが少なかった事が影響し小さなトラブルに見舞われていたそうですが、メカニックの懸命な作業により24時間のレースを3台のMAZDA6は無事にスタートしました。
結果としては、残念な事に全車、朝を迎えずにマシントラブルによりリタイアしてしまいました。
開発期間が短い中でのレースデビューにはトラブルも付き物ですが、レースに参戦する事で分かる事もあり必ず勝てるマシンになると寺田陽次郎氏も話されていました。
SKYACTIV-Dと言う国産ディーゼルエンジンがレースの世界でも活躍する事でマツダのル・マン復帰。そして、市販車へのフィードバックに期待が持てますね。
MAZDA6は今後もグランダムシリーズに参戦し開発を進めて行き、6月に行われる6時間レースでは寺田陽次郎氏もステアリングを握るそうです。
グランダム公式HP http://www.grand-am.com/
MZRacing公式HP http://www.mzracing.jp/
(野上達也/写真:MZRacing)