マツダのクリーンディーゼル搭載ル・マンカーは本物だった【東京オートサロン2013】

まさしくクリーンディーゼル尽くしといえる状態の東京オートサロン2013マツダブース。アテンザやCX-5のカスタマイズ仕様が出展されていますが、やはり注目はクリーンディーゼルを搭載しているレーシングカーではないでしょうか。

 「Mazda LMP2 SKYACTIV-D Racing」はマツダ、北米マツダ、スピードソースエンジニアリング社が共同開発した「SKYACTIV-D」のレース仕様エンジンを積んだル・マンLMP2クラスを想定したショーカー。

 1991年にル・マンを制したマシンがつけていた栄光のゼッケン55をまとったマシンは、やはりマツダのレーシングイメージカラーでもあるブルー/ホワイトの2トーンカラーとなっています。とはいえ、この車両そのものはショー向けのコンセプトカーといいます。

ですが、マシンの脇に展示してある「SKYACTIV-D レーシング仕様」は、そのままレースに使う本物とのこと。

また、このレーシングディーゼルにも採用されているツインターボは、SKYACTIV-Dの『2ステージターボチャージャー』譲りともいえるもので、市販エンジンベースというのが実感できる特徴といえそうです。

ル・マンカーだけでなく、市販車ベースのツーリングカーレースでもクリーンディーゼルを搭載予定ということですから、今後の活動に期待が膨らみます。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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