茨城県に北米を見つけた!

茨城県の県道52号線を北上していたところ、こんなバス停を見つけました。

バス停の名前は「北米」。まさか「ほくべい」って読むのでしょうか?

時刻表を見ると、朝方の水戸駅行きが3本と夕夜の石塚車庫行きが3本だけという典型的な過疎路線ダイヤ。しかも最終便は平日のみ運行のようです。

バスを運行している茨城交通のサイトで調べてみたところ、バス停の名前は「ほっこめ」と呼ぶんだそうです。充分に難読バス停名ですね。

住所的には茨城県東茨城郡城里町下青山69番地となっていて、北米という地名ではないようです。ここは元々下青山村だったのですが、明治22年に下青山村を含む7村が合併し、この地域名をとって西郷村となりました。昭和30年には石塚町、小松村と合併して常北町となり、さらに平成17年に桂村と七会村と合併して城里町となったそうです。

実は同じ城里町の役場近くに石塚北米(いしづかほっこめ)という地名もあるようなので、かつてこのエリアが北米に関係していそう。ということで城里町に問い合わせてみました。

応じてくれた役場の方によると「以前テレビの取材でも聞かれたことがあります」とのこと。まぁ当たり前か(笑)。ちなみに石塚北米という呼び方はあまりしないらしく、逆にバス停のある付近を青山北米と呼ぶことが多いとのことでした。

で、その時も色々調べたらしいのですが、北米となった由来までは突き止めることができなかったのだそうです。ちなみに同じ茨城県内には全然違う字で「ほっこめ」と呼ぶ地名もあるらしいです。また栃木県下都賀郡大平町には堀米と書いて「ほっこめ」と読む地名がある一方、佐野市の堀米町「ほりごめちょう」なのだとか。

おそらくポイントとなるのは米なのかなという気もしたのですが、結局の所、なぜ「ほっこめ」と読むのか、字が「北米」なのかはわからずじまい。

それにしても県道脇に忽然と現れるこのバス停。インパクトありすぎです。

(ぬまっち)

この記事の著者

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ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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