無念!トヨタTS030ハイブリッド 7号車リタイヤ!引き金はあの車とのアクシデント!?【ル・マン24時間】

ル・マンは深夜4時を回りました。いわゆる「朝日を迎える為の戦い」が続いています。ユノーデュレールのストレート…等という書き方をするとただアクセルを踏んでいれば良い様に聞こえますが、ここは一般公道。水はけの為にかまぼこ型をしているだけでなく、路面は大きくうねっています。nismoの柿本監督は「初めて行ったドライバーは全開になんか出来ない」という旨のお話をされていました。

実は昨年も壮絶なサバイバル&スプリントだったル・マン24時間。1位アウディR18と2位プジョー908の差が24時間走ってたった“13秒”でした。アウディは優勝した1台を除いて全車アクシデントによるリタイア。しかし残った一台がミッションを貫徹するのが王者の強さですね。

さて、残念な情報が入ってきました。一時トップも走った7号車のトヨタTS030ハイブリッドですが、アクシデントによるリタイアとなってしまいました。

トップも走行しましたが・・・

8号車のアクシデントによるセーフティーカーラン中のピット作業時に1号車のアウディ R18 E-TRON QUATTROに逆転を許した為、再逆転を図った時、運悪く居合わせてしまったニッサンデルタウイングと接触。7号車はタイヤを痛めてピットイン。さらにオルタネーターのトラブルが発生し、修復に1時間以上要し、大きく順位を落とします。その後、7号車はピットを離れ再び走行を続けますが、深夜1時半を回った頃、エンジントラブルを発生。ピットに戻りカウルを外しますが、程なくリタイアを決定した様です。

7号車もリタイアした事で、トヨタレーシングのTS030は全車リタイアとなってしまいました。トップ争い中のアクシデントを引き金にリタイアしましたが、ドライバー、マシン共に実戦を経験していなかった事がトヨタレーシングの最大の弱点でしたが、図らずもその部分でトラブルが出てしまった様です。実戦を経験しなかった事、引いては実戦を回避させる原因となった4月テストでのクラッシュが本番に影を落とした結果となった様です。しかし、クラッシュ迄トップ争いを披露したのも事実なので、より多くの実戦を経験して熟成を図って来年に備えて欲しいものです。

帝王アウディは1,2,3,5位を走行。4位にはトヨタエンジンを搭載したレベリオンレーシングのLOLA B12/60 COUPE – TOYOTAが走行中です。ドライバーには日本にも馴染み深い元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドも乗り込んでいます。

ストリーミング観戦中にトップ1号車のアウディ R18 E-TRON QUATTROのマルセル・ファスラーがスピン!

風景がくるっと・・・

余裕たっぷりで走っていると云う訳ではない様です。そしてル・マンは朝を迎えます。

Pos Cat Car Team Laps Gap Pits
1
2 LM P1 AUDI R18 E-TRON QUATTRO AUDI SPORT TEAM JOEST 212   17
2 1 LM P1 AUDI R18 E-TRON QUATTRO AUDI SPORT TEAM JOEST 211 1 Lap 19
3 4 LM P1 AUDI R18 ULTRA AUDI SPORT NORTH AMERICA 210 2 Laps 19
4 12 LM P1 LOLA B12/60 COUPE – TOYOTA REBELLION RACING 205 7 Laps 17
5 3 LM P1 AUDI R18 ULTRA AUDI SPORT TEAM JOEST 203 9 Laps 18
6 13 LM P1 LOLA B12/60 COUPE – TOYOTA REBELLION RACING 202 10 Laps 18
7 44 LM P2 HPD ARX 03B – HONDA STARWORKS MOTORSPORT 198 14 Laps 18
8 49 LM P2 ORECA 03-NISSAN PECOM RACING 197 15 Laps 18
9 22 LM P1 HPD ARX 03A – HONDA JRM 197 23.908 17
10 26 LM P2 ORECA 03-NISSAN SIGNATECH NISSAN 197 46.251 16
11 21 LM P1 HPD ARX 03A – HONDA STRAKKA RACING 197 47.635 18
21 51 LM GTE Pro FERRARI 458 ITALIA AF CORSE 188 24 Laps 12
22 59 LM GTE Pro FERRARI 458 ITALIA LUXURY RACING 187 25 Laps 13
23 97 LM GTE Pro ASTON MARTIN VANTAGE V8 ASTON MARTIN RACING 187 01:31.5 15
24 15 LM P1 OAK PESCAROLO – JUDD OAK RACING 187 03:09.9 18
29 67 LM GTE Am PORSCHE 911 RSR (997) IMSA PERFORMANCE MATMUT 183 29 Laps 13
30 50 LM GTE Am CHEVROLET CORVETTE C6 ZR1 LARBRE COMPETITION 183 51.615 13
33 57 LM GTE Am FERRARI 458 ITALIA KROHN RACING 180 04:50.4 15
38 17 LM P1 DOME JUDD PESCAROLO TEAM 173 39 Laps 17
48 7 LM P1 TOYOTA TS 030 – HYBRID TOYOTA RACING 134 78 Laps 14
51 8 LM P1 TOYOTA TS 030 – HYBRID TOYOTA RACING 82 130 Laps 7
52 0 CDNT DELTA WING DELTA WING NISSAN HIGHCROFT RACING 75 137 Laps 7

(川崎BASE)