トヨタ86のデザインは、役員のデザイン審査をスルーして、モリゾウ社長に相談しながら進められました。
モリゾウ社長はデザイナーに対して、「ウンチクがない。こだわりと遊び心がない。」にハッパをかけていたそうです。ハッパをかけられまくったのはトヨタのグッジョブ・マンこと古川さん。従来のデザイン審査ではそんなこと言われるはずがありませんから、さすがに最初は戸惑ったそうです。
86には至る所に「こだわりデザイン」を織り込んだそうですが、代表的なのが86のエンブレムでしょう。これ、4つの穴をタイヤの跡に見立てて「4輪ドリフト」をイメージしているのだそうです。
なるほど……(´-ω-`)こりゃ、わからんです!
でもわからなくても、「それでいいのだ!」そうです。こういう「隠れたこだわり」や「ウンチク」が、いつの日か86オーナーの耳に入って所有欲をくすぐるのがいいんだと……。
確かに、いちいち役員のデザイン審査を通していたら「エンブレムがドリフト?意味不明〜」とか言われて、潰されちゃうだろうなぁ、きっと。モリゾウ社長は、男の子の心がわかってますよね〜!(o^-‘)b
また開発責任者の多田さんも「部品ひとつごとに30分は話せる!」とコメントしていますから、こだわりやウンチクはデザインに限ったことではないようです。
こりゃあ、ウンチクだけですべて本が出来そうですなあ〜。無理かしら?
(拓波幸としひろ)