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■ベース車の個性を生かし、上質・洗練さをさらに輝かせるモデリスタ
プラチナホワイトパールマイカのアルファード「REGAL DIGNITY STYLE」と、ブラックのヴェルファイア「BEAST RAZOR STYLE」。コントラストが映える2台が並んでいたのがモデリスタブースです。
会場のカクテル光線と、そしてブースの照明を全身に浴びたきらびやかな装いに、多くのギャラリーが足を止め見入っていました。
東京オートサロンでモデリスタが提案するコンセプトカーやデモカーには、アルファードには「REGAL DIGNITY STYLE」(リーガル・デグニティ=堂々とした威厳)、ヴェルファイアの「BEAST RAZOR STYLE」(ビースト・レザー=猛々しい刃のような)のように、どういう狙いでこのスタイルを構築したのかが明確に分かるサブネームが付与されています。
実はこれが、デザイナーの思いつきによる瞬発力だけのカッコ良さとは地平の異なる、噛めば噛むほど味のあるデザインの源なのです。モデリスタは「響感の創造」なる壮大なデザイン哲学を根底に据えています。
このコンセプトを開発陣がしっかり理解・共有し、個々のデザインへと展開することで、一本芯の通ったフォルムが生み出されているのです。
●威風堂々、輝きマシマシのアルファード「REGAL DIGNITY STYLE」
両車とも、キット展開するモデリスタのボディパーツがコンプリートされ、トータルとしての美しさを訴求しています。
アルファードは、全周にわたりメッキ部位が増やされ、基準車よりゴージャスさが格段にアップしています。
「REGAL DIGNITY STYLE」に装着されるボディパーツは、フロント/サイド/リヤスカート/ドレスアップマフラーの4点セットで、「モデリスタエアロパーツセット」として展開されているパッケージです。
世代が進むほどにフロントグリルの存在感が増し、ラグジュアリーサルーンとしてのデザインを突き進んでいるのがアルヴェルです。アルファードはブロック形状、ヴェルファイアは横基調の形状と差別化されていて、もはや手を入れる余地は残っていないか?と思いきや、モデリスタはアルファードに重厚感をプラスしてきました。
フロントのトヨタマークを中心に装着されるモデリスタのフロントグリルは太く、フードトップに装着される「フードガーニッシュ」とともに押し出しの増したフェイスを主張します。
メッキの輝きだけではなく、随所にイルミネーション技を組み合わせているのも見ドコロです。
バンパーサイドに縦に走る「シグネチャーイルミブレード」は、一見ノーマルにも似た形状ですが、実はサイズが一回り大きく、内側にレイアウトされた発光部がナイトライドのアクセントになります。
基準車のバランスを欠くことなく、印象を激変させるモデリスタのアクセサリー。「我」を主張するデザインは世に多くありますが、新車開発と足並みを揃え、新車開発陣の意図を汲みとれる環境だからこそ、「らしさ」を増幅させる高いトータルバランスを生み出せるのです。
ボディパーツを含めた共着がもちろん理想ですが、メッキ部位の増強を望むユーザーにはガーニッシュのみのセット「クールシャインキット」も用意されているのも、ファンの嗜好を熟知したモデリスタならではです。
近年、横展開しているのが「イルミルーフスポイラー」です。ブルーに光るラインLEDは、先進的なイメージと走り去る姿を強く印象づけるアイテムです。
●いぶし銀的な輝きと、有機的イルミの融合。ヴェルファイア「BEAST RAZOR STYLE」
ヴェルファイア「BEAST RAZOR STYLE」は、その名が示すようにその名が示すように猛々しい刃のような造形をクリエイトしています。
そのキモとなるのは、グリル両脇に配されている「シグネチャーイルミブレード」です。メッキの太枠の中にブルーのイルミネーションが収まり、発光形態は平面的な光り方ではなくジュエリーを思わせる有機的なもの。大胆な形状と、アダルトな深みのバランスが絶妙です。
今回のヴェルファイア出展車のグレードはエクゼクティブラウンジがベースでしたが、Zプレミアグレードでは、同じメッキでもスモークメッキ処理になるのがヴェルファイアの特徴です。
フロント/サイド/リヤのボディパーツのメッキ部も、それに合わせてスモークメッキ調にビジュアルが統一されます。
今回の「BEAST RAZOR STYLE」では装着されていませんでしたが、ヴェルファイアにも顔つきを激変させる「フロントグリル」が用意されています。こちらもヘッドランプ間の連続性を強い横桟で表現し、ボディカラーを回り込ませることでトラディショナルなグリルの表現に挑戦しています。
●肌ざわり、音、香りにこだわった五感に響くカスタマイズパーツが登場!?
モデリスタブースでは、コンセプトモデルの発表だけではなく「今後モデリスタブランドがどう進んでいくのか」というプレゼンテーションも行われました。
ブランドとしての進化(深化)をしていく上で定められメッセージは「Be MODELLISTA,Be You」。
これまで以上に、多様化が進むユーザーのライフスタイルに響く商品開発を進めていく取り組みにおいて、「機能」という面をより一層、強化していきたい意向のようです。
MODELLISTAを開発する(株)トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、空力のノウハウも多く持つ技術集団です。そんな彼らが、空力テクノロジーをどういった表現でモデリスタらしい商品に織り込んでくれるのか、2025年が楽しみです。
そして驚くべきは「五感」へのアプローチです。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚というヒトの感覚すべてに響くというアフターパーツの展開は、これまでどの自動車カスタマイズブランドもなしえなかった、まったく新しい挑戦です。
それを表現するかのように、MODELLISTAのブースには「清楚」「可憐」「一緒に踊って」等が花言葉のオンシジュウムの生花が贅沢に飾られ、さっそく視覚や嗅覚、触覚が感じられる演出になっていました。ブースの空間にも贅沢なスペースが用意され、プレゼンにもあった「上質/洗練」といったキーワードが似合う空間が広がっていました。
ゲストに招かれた「しのらー」こと篠原ともえさんも、ファッションデザイナーとしての視点から「自分らしさを表現するお手伝いをしている私ですが、モデリスタブランドが五感の大事さにたどり着いたプロセスにとても共感します」と、自身も刺激を受けた様子でした。
上質で洗練されたスタイリングのアルファードとヴェルファイア、そして今回と同様の世界観のブースが、2月10日(土)からインテックス大阪で開催の「大阪オートメッセ」でも出展されます。東京オートサロン2024で見逃した方は、ぜひこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
肌ざわり、音、香りといった新たな価値の提供。「解」のない領域へのモデリスタの挑戦。これからも目が離せません。
(文・写真:畑澤 清志)
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