ホンダ「アコード」が米国累計生産500万台を突破【今日は何の日?2月8日】

■2代目アコードの生産から17年で累計生産500万台達成

1981年にデビューした2代目アコード。日本メーカーとして初の米国生産を開始
1981年にデビューした2代目アコード。日本メーカーとして初の米国生産を開始

2000(平成12)年2月8日、ホンダは米国での「アコード」の現地生産累計が1999年末に500万台に達したことを発表しました。

1982年11月に2代目アコードをベースに日本メーカーとして初の米国現地生産を始めたホンダですが、約17年で単一モデルでのこの成果は快挙でした。


●シビックの兄貴分として登場したアコード

1976年にデビューしたアコードは、「シビック」よりワンクラス上のアッパーミドルのファミリーカーでした。しかし、当時のホンダはCVCCエンジンの開発など排ガス規制(マスキー法)対応に追われ、新規開発する余裕がなかったため、シビックをベースに多くの部品が流用されました。

1976年に誕生した初代「アコード」
1976年に誕生した初代「アコード」

丸目4灯のヘッドライトに大きなテールゲートをもつ3ドアハッチバックボディに、シビック用1.5Lエンジンをストロークアップした1.6L直4 CVCCエンジンを搭載。翌年1977年には4ドアセダンも追加され、シビックにはない広い室内空間と荷室を持つ上級ファミリーカーとして人気を獲得、さらに世界戦略車として多くの国に輸出されたのです。

●米国市場を意識して大型化した2代目アコード

1981年に登場した2代目アコードは、初代のコンセプトを継承しつつ、米国市場を意識して初代よりもホイールベースを70mm、トレッドは20mm拡大し、ひと回り大型化しました。

1981年にデビューした2代目「アコードセダン」
1981年にデビューした2代目「アコードセダン」

先代同様3ドアハッチバックと4ドアセダンが用意され、直線基調を引き継ぎながらもよりシャープなスタイリングに変貌。パワートレインは、1.6L&1.8L直4 SOHCエンジンと、5速MTおよび3速ATの組み合わせ、駆動方式はFFでした。

サスペンションは、4輪ストラットを踏襲しながら、ハッチバックには世界初の電子制御オートレベリングサスペンション、セダンには世界初の三次元リアダンパーを採用。さらに、クルーズコントロールや世界初の車速応動型バリアブルパワーステアリングなど、世界初となる最新技術が積極的に採用されました。

●日本メーカーとして米国現地生産の先陣を切ったアコード

ホンダの米国進出は、1959年の米国法人“アメリカ・ホンダ・モーター”設立から始まり、「ホンダ50(スーパーカブ)」などの2輪の販売を開始。1968年までにホンダのバイクは総数約100万台を売り上げ、アッという間に米国一の販売を誇るようになりました。

1972年に誕生した初代シビック
1972年に誕生した初代シビック

一方4輪の販売は、1970年に「N360」に600ccのエンジンを搭載した「N600」に始まり、翌年には「Z600クーペ」を販売。1973年には、世界一厳しいとされたマスキー法を世界で初めてクリアした「シビック」の販売が始まって大ヒット。1976年にはワンランク上のアコードも加わり、米国のホンダ人気を決定的にしたのです。

さらにホンダブランドを確立するために、ホンダの次の戦略は米国での現地生産でした。1978年に、オハイオ州に“ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)”を設立し、1982年には2代目「アコード」ベースの第一号車の現地生産を開始。これが、日本の自動車メーカー初の米国での乗用車生産でした。

その後もHAMの主力モデルとして人気の歴代アコードを生産して順調に生産台数を増やし、1988年にアコードの累計生産台数は100万台、1990年に累計200万台、1993年に累計300万台、そして1999年末に500万台を達成したのです。


2024年3月に日本発売予定の新型(11代目)アコード
2024年3月に日本発売予定の新型(11代目)アコード

アコードは、ホンダの米国進出成功の礎となっただけでなく、日本メーカーの米国進出の道を切り開くという重要な役割を果たしました。現在のアコードの北米累計台数は1400万台を超え、2023年に米国で発売された新型(11代目)アコードは相変わらず人気を獲得しています。

日本では苦戦しているアコードですが、遅れて今春3月に日本でもデビューする新型アコードに、人気挽回を期待したいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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