次期トヨタ・ルーミーに「eスマートハイブリッド」設定。2024年前半に登場?

■フルモデルチェンジで質感や走りのクオリティが大幅向上

現行トヨタ「ルーミー」
現行トヨタ「ルーミー」

コストパフォーマンスの高さや利便性の良さで好評な2列シート5人乗りのコンパクトハイトワゴン、トヨタ「ルーミー(ROOMY)」。

車格の割りに押し出し感のあるフロントマスクが特徴の、ダイハツが開発&生産している「トール」のOEMモデルで、スバルからも「ジャスティ」として販売されています。

デビューから丸7年が経過しているものの、トヨタ「ルーミー」は2023年8月時点で月販8,704台、9月に10,716台、10月に11,022台と依然好調な販売を維持。

現行トヨタ「ルーミー」のインテリア
現行トヨタ「ルーミー」のインテリア

全長3,700×全幅1,670×全高1,735mmでホイールベースが2,490mmとボディが短く、最小回転半径が4.6m程度に収まるため、混雑した街中でも運転しやすいのが魅力です。

ルーフが高くて広いキャビン、両側スライドドア装備に加え、156.6万円から210万円とリーズナブルな価格設定なども人気に繋がっているようで、2023年9月に販売を終えたパッソの穴を埋める役割も担っています。

●次期モデルに“eスマートハイブリッド”グレードを設定

そんなルーミーにはかねてよりフルモデルチェンジの噂が囁かれています。

次期トヨタ「ルーミー」のエクステリア(筆者予想)
次期トヨタ「ルーミー」のエクステリア(筆者予想)

各種情報によると、ボディサイズはほぼ現行モデル並みの5ナンバーサイズに抑えられ、乗降性の向上や後席の着座姿勢改善などが図られる見通し。

ライズ/ロッキーに採用されたダイハツの軽量高剛性プラットフォーム「DNGA」に刷新することで、操安性、静粛性の向上が図られ、走りのクオリティが格段にレベルアップするようです。

ライズ/ロッキー用の1.2L直3エンジン
ライズ/ロッキー用の1.2L直3エンジン

パワートレーンには発電専用の1.2L直3エンジンと駆動用モーターによる「eスマートハイブリッド」を採用。エンジン出力は82ps/10.7kgm、モーター出力は106ps/17.3kgmをそれぞれ発生。

モーター駆動ならではのレスポンスの良さや滑らかな加速により、BEVのような走行フィールを得られるのが特徴で、アクセル操作のみで車速をコントロールできるのが魅力。ハイブリッド仕様の燃費はWLTCモードで28.0km/Lレベルが期待できそうです。

エクステリアは現行モデルで好評の迫力のある大型ラジエターグリルを採用。薄型LEDヘッドランプや立体感を増した前後フェンダーなどにより、さらにスタイリッシュに。

インテリアは使い勝手の良さを継承し、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応した10.5インチの大型インフォテインメントディスプレイが採用される見通し。

安全面でもブラインドスポットモニターや便利なパノラミックビューモニターを装備。

●2024年前半にフルモデルチェンジ?

当初、今秋のフルモデルチェンジが噂されていましたが、現行モデルの好調な販売状況や開発元であるダイハツの諸事情などから発売が2024年前半にずれ込むようです。

次期トヨタ「ルーミー」のエクステリア(筆者予想)
次期トヨタ「ルーミー」のエクステリア(筆者予想)

とは言え、販売店ではすでに現行モデルの納期(4~5ヶ月)を見据えてオーダーをストップするなど、フルモデルチェンジに向けた準備に入っているようです。

気になる車両価格は装備充実等により、ガソリン仕様が180万円前後から、eスマートハイブリッド仕様が210万円前後からとなる予想。次期ルーミーの登場に大いに期待が高まります。

Avanti Yasunori

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる