永光やすの 
目次
■初めてのミニバン、初めてのチューニングはタナベのスプリング換装で車高短から
●赤ちゃんも納得（多分）！ チョイ車高短で横揺れ解消
元F1レーサーでクリッカー試乗テストドライバーの井出有治さんが、今まで愛車にしてきた車といえば、初愛車のロードスターから始まり、中古で譲り受けたボロボロのアルト、お母さんのP10プリメーラやお父さんのBNR32 GT-R、またMINIクーパーS、フェアレディZ33、BMW M3、メルセデス・ベンツAMG C45 4マチックなどなど、ほぼセダンや2ドアスポーツカーを乗り続けてきました。
しかし！ 2022年秋から愛車にしているのは、「人生初のミニバンですー」（井出有治）という日産「セレナ ハイウェイスター」。
●急に入用になったために中古で購入した旧型セレナ（GFC27型）
今、新車は車種によっては何年も納車待ちになっているカオス状態。受注中止になっている車も多くあります。セレナも例にもれず、新車購入にはそれでもマシな約3ヵ月程度の納車待ちになっているとか。
しかし、井出さんには「すぐに手に入れないといけない」やんごとなき理由がありました。
それは…赤ちゃんの誕生♪
「1ヵ月ほど早く生まれたので、車種選択さえもバタバタ（汗）」（井出）だったとのこと。
それまでの愛車、メルセデスAMGにチャイルドシートを付けても、使い勝手的によろしくない…のでNG。
そして、赤ちゃんに優しい子育て仕様として出された条件がコレ。
・ミニバン
・スライドドア
・オートマ
・2列目ベンチシート
・ハンズフリーでのドア開閉
・搭載量が多い
この条件で中古車を探した結果、「セレナがソコにありましたー」（井出）。
●最初はそこそこ快適だったものの…
それまでは「愛車にするなんて考えたこともなかった」（井出）と、初めて愛車にするミニバン、セレナ（GFC27型）。平成29（2017）年式ハイウェイスター、Sハイブリッド（シンプルスマート・ハイブリッド）で、2／3／3名の8名定員です。
「新型には無い、Vモーションの顔つきは気に入っています。
実は、ホンダ・ステップワゴンがいいなぁ♪なんて思っていて候補にもあったんですが、全体的なスタイルからセレナが良いって…奥さんが。負けましたw」（井出）
基本的には3列目シートは畳んだまま、ソコは荷物置きとして活用。ベビーカーを畳まずにドン！と乗せても、余裕はまだまだあるとのことです。
「ミニバンですからね、なんたって積載量は多くなくっちゃ」（井出）。
また、リヤハッチがガラス部分だけが開けられるのも「荷物がずり落ちずに便利♪」（井出）とのこと。この辺りの使い勝手は、車を使っていく中で便利さが分かってくるものでしょう。
「2列目シートが独立ではなくベンチシートになっていることも、車内でのオムツ替えなどに便利なんですよね～」（井出）。
●プロパイロットも便利…だけど、けっこう激し目な作動にドキッ！
新型セレナにはプロパイロット2.0の、ハンズフリーもOKだったり複数車線支援もできる、賢いレベル2の高度運転支援システムが搭載されています。が、井出セレナは「手を添えていないと怒られる（汗）」プロパイロット1.0（※1.0は通称。本来は数字が付かない）。
「ミニバン比較試乗で新型セレナに乗りたくなかった理由が、このプロパイロット1.0と2.0の違いを体感してしまうことでした。だって、2.0のほうが賢いし作動も穏やかなので（※日産・オーラで2.0の経験あり）、新型…欲しくなっちゃうから」（井出）
井出セレナのプロパイロットは、例えば100km/hで走っていて前車が70km/hに落ちると、2.0ならだいぶ前から穏やかに減速してくれるのが、1.0だと「ギリギリまで減速しないのでけっこうビビります（汗）。本当に大丈夫？ 大丈夫か?? 大丈夫か～!?って。なので、長距離とかでは便利なんですけど、使わない時のほうが多いかも」（井出）。
まぁ車を運転させたら『百戦錬磨の井出有治』ですからね、自分の運転技術のほうが機械的なものより安心（？）。
「ボクのはSハイブリッドですけど、100km/hで走っている分には燃費もリッター19～20km/Lくらい走ってくれます。でも、新東名などで110km/h以上になると、いきなり燃費がグンと落ちちゃうんですよね。100km/hと110km/hでの燃費の差がもの凄く多い感じ。
まぁ、100km/h巡行が燃費も気にせず、真ん中（や左）車線をのんびり、オートクルーズで覆面に捕まらないようにおとなしく走ってますw。
そうそう、ボクのは最高速度設定が114km/hまで。新型は124km/hまで設定できるそうで、2.0は本当に頭がいい。ソコの機能だけを考えたら、新型に買い替えたいくらい」（井出）。
●どーしても横風系に弱いミニバンのフラフラ対策は、タナベのスプリングで車高短に！
ある日、雨風の強い日に長距離移動することに。
「ヤバい！ 横風で車がフラフラ～!!」（井出）
それまで、井出さんの愛車はほとんどセダンや2ドアスポーツカーだったため、横風に対する不安はあまり感じたことがなかったそうです。が、背の高いミニバンであるセレナでは、やはりソコが不安の種。横風にあおられて大切な宝物（愛娘♪）に不快な思いをさせたくない…。じゃ、どーすればいい？
車高を下げればいい♪
「丁度、タナベにセレナ用のスプリングがあるってことで装着してみました」（井出）。
タナベのカスタムスプリングのラインアップは、スポーティな「GT FUNTORIDE SPRING」、リフトUPさせるための「DEVIDE UP210」、乗り心地重視のナチュラルな車高ダウン用「SUSTEC NF210」、ローダウン重視の「SUSTEC X-LIMIT SPRING（クロスオーバーSUV用）」、限界車高短派用「SUSTEC DF210」、そして車高調用カスタムができる「SUSTEC PRO210」という種類があります。
そして、井出セレナ（GFC27型）用に用意されているのは、程よい車高短用SUSTEC（サステック）NF210と、ヤンチャ車高短用SUSTEC DF210の2種類。
ヤンチャなSUSTEC DF210は車検ギリギリの限界車高を実現させるため、どうしてもスプリングレートが上がって乗り心地は…赤ちゃんには辛い。乗り心地は犠牲にしたくなかったので、SUSTEC NF210をチョイス。実際に車高は3cmくらいの程よいダウンです。
「装着したその日、たまたま雨風強めだったのでノーマルとのちょうどいい比較テストになったんですけど、全く別物のフィーリングになりました。横風に対しての不安は一気に解消し、余分な初期のロールが減った感じ。これで娘もぐっすり寝てくれます♪」（井出）。
バネレートは、フロント2.7kg/mm／リヤ5.4kg/mm、価格は1セット46,200円（税込）。
SUSTEC NF210は、ノーマル比10％ほどの変化のみなので、車高は下げたいけど乗り心地は変えたくない、という方に最適なシリーズ。
しかも、ヘタって5mm下がってきたら永久保証（無償交換／※交換工賃や送料は有料）もされ、もちろん、安心のメイド・イン・ジャパン。
「約3cmダウンに合わせ、フェンダーとタイヤ＆ホイールがツライチになるよう、ちょっとだけスペーサー入れました。さりげなくオシャレな車高で走り味もアップの『赤ちゃん快適仕様』、いいでしょ!?」（井出）
●SEVもセットで装着
様々な要因によってロスするエネルギーを、SEVの物質活性化テクノロジーによって、物質そのものに働きかけエネルギーロスを軽減。微弱なエネルギーを発する天然鉱石と数十種類の金属を組み合わせ、電子を発生、本来持っている性能、性質を半永久的にに引き出す…というSEV。
その意味は、『Safety（安全で）Ecology（環境にやさしい）Value（付加価値の提供）』。
そのSEV自動車用製品が、井出セレナにも装着されています。ロードノイズの発生源であるタイヤハウス周辺にアプローチするAIR VALVE CAP（エアバルブキャップ）、シャシーに働きかけるBody On S（ボディオンエス）、ラジエターの働きをサポートするRADIATOR BY（ラジエターバイ）。
乗り比べていないので私にはその違いは分からないのですが、「効果はあると…思いますよ」（井出）とのこと。
基本、ホイールやサスペンションも含め、車はチューニングせずにノーマルで乗るのを信条としてきた井出さん。それが、赤ちゃんのための横揺れ対策として、人生初のフットワークチューニングを「やって良かった♪」
しかも、今まで気にもしなかったミニバンの世界が「他車含め使い勝手とかが気になってしょうがない！」という井出さん。娘ちゃんが大きくなった時、ふたりめ？が生まれたとき（予定はまだ！）、また車種選択に変化があるのでしょうね、井出パパ！
（文：永光 やすの／写真：萩原 文博、永光 やすの）
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