レンタカー返却時間に焦ってウッカリ違反。その原因と対策を反省してみた【東京で車買っちゃいました日記・第22回切符切られた編】

■13年ぶり5度目(くらい)の違反切符に猛省しています

●切符を見るのが久々すぎて、本当に落ち込みました

12-13年ぶりにいただいた交通反則告知書(青切符)。忘れていた感覚を呼び覚まされた
12-13年ぶりにいただいた交通反則告知書(青切符)。忘れていた感覚を呼び覚まされた

どうも! 東京で車(ルノー・トゥインゴ)を買いマイカーライフを楽しんでいるライターの半澤です。

前回の記事はレンタカーを借りて興奮したよ、というハッピーな話を紹介しました。3泊4日の和歌山旅のうち、3日間にわたりレンタカーを乗り回し、車旅の楽しさを実感しましたね。けれど、いよいよレンタカー返却という段になって、私やっちまいました。

そう、違反切符を切られたのです。

その言葉、映像だけでも背筋が冷たくなった方も多いのではないでしょうか。今回は、本連載では初、「交通違反」にフィーチャーしたお話ができればと思っています。

ちなみに会社員時代、4回(くらい)違反切符を切られた経験があります。今回でおそらく人生5回目かしら。毎日、都内あちこちを車で回る営業職だったので、常に車に乗っていたせいもあるのですが、そんなの言い訳になりません。

最初に言っておきますが、違反は10:0でこちらが悪いし、理解不足、判断ミスから起こるものだと思っています。

なので今回ここに記すのは違反切符を切られたことへの反論や愚痴ではなく、ここから語るのは反省であり、今後こういうことがないよう、皆さん気をつけましょうという啓蒙であります。

『なんだこいつ違反しているのに偉そうに』とのツッコミはごもっともですが、そのあたりをご承知いただき、読んでいただければ幸いです(テーマがテーマだけに、今回はいつもより、自然と腰低めにお送りしております)。

●レンタカー返却時間の変更、そこから狂いが生じ判断ミスに

レンタカーの返却時間を1時間ズラす。今考えれば、その発想がそもそも間違いだったのかもしれません。

旅先で、駅前にあるレンタカー屋さんに、返却する時刻を延長しようということになりました。旅程の変更やら市街地での渋滞を加味すると、あらかじめ延長としてしまうのが安心に思えたのです。一度、1時間延長の旨を伝えると先方も快くOKをくれたのですが、その直後、レンタカー屋から電話がかかってきました。

どうやら、私が借りていた車は他社からの又借り状態らしく、時間通りに返してもらわないと困るそう……そんなことあるんだ。一刻も早く帰ってきてください、という旨を電話口で言われてしまい、正直焦りました。

違反後に撮影した現場。広く大きな交差点なのだけど、直進のみ!
違反後に撮影した現場。広く大きな交差点なのだけど右折できない場所。直進のみ!

時間的な制約が生まれ、時計とのにらめっこがスタート。駅から車で1時間弱の郊外にいたので、可能な限り急いで帰るも、スピード違反するわけにはいかないし、知らない街のため、近道もわかりません。

そして、レンタカーを借りた多くの方々が経験あるかもしれませんが、ちょうどいいガソリンスタンドがない! 逆車線にあったり数km前のスタンドに入っておけばと後悔したり……。レンタカー屋さんにもらっていた資料にガソリンスタンドへの行き方も書いてあったものの、こちとら知らない街とタイムリミットとの睨み合いでテンパり気味。ガソリンスタンド探しというクエストで、かえって時間を食ってしまいました。

しかも、10分に1回、レンタカー屋からも早く帰って来い電話がかかってくる状況。返却目標時間をやや超えてしまい、冷や汗をかきながらも「駅前交差点」に突入したわけです。

ここまでくれば、レンタカー屋まであと1分!

けれど、ナビとレンタカー屋からもらった簡易的な駅前地図。その両睨みもよくなかった。何より、ここまで述べたような混乱と焦りもあり、判断ミスにつながってしまいました。

直進の標識を見逃し、私は交差点を右折。

その瞬間、駅前の平穏な空気を一変させる甲高いサイレンが鳴り響きました。パトカーからはすぐに車を止めるように指示がありました。パトカーにサイレン鳴らされるのも13年ぶり。懐かしくもあり、切なくもあり、そして何より「やっちまった感」に苛まれました。

●交通違反に至った3つの要因を冷静に分析してみます

「直進」の標識。タクシーを除くという文言はあるものの、今改めて見ると誤りようのないほどにシンプル。こりゃ右折はダメ!
「直進」の標識。タクシーを除くという文言はあるものの、今改めて見ると誤りようのないほどにシンプル。こりゃ右折はダメ!

車を止めると、お巡りさんがやってきて、ここ右折できないんですよ、と説明。レンタカーの車ということもすぐにわかったのでしょう。いかにも観光客に対する優しい対応ながら、しっかり7000円の現金納付の切符を切りながら、次回の免許更新時に講習を受けないといけませんと話すのでした。

つまりゴールド免許終了。切符よりそっちのほうがダメージがありましたね。

あまりの出来事に固まってしまいましたが、レンタカー屋からはまだ催促の電話がかかってきます。そりゃそうです。時間過ぎてますからね。「あの、とても近くにいまして、もうすぐ着きますんで」と力なく告げ電話を切るほかありませんでした。

交通違反特有の、長い長い書類作成の待ち時間のなか、催促の電話までかかってきて、本当、気が気じゃなかったです。

ということで、改めてこの失敗の要因を考えてみます。大きく3つです。

1. レンタカー返却時刻の変更
2. 返却地周辺(ガソリンスタンドを含む)の知識不足
3.標識の見落とし

もちろん、3.標識の見落としが一番ダメだし、つまりこれが違反なのですが、個人的には1.と2.への反省も大きいですね。

まず1.に関して。実は返却時刻変更は、もっと早くレンタカー屋に伝えることもできたんです。が、ボクはそれを怠った。簡単に延長できるだろうという甘えがあった。もしもっと余裕のある対応ができていれば、状況は変わっていたように思います。

2.についても猛省しています。入り組んだ土地ということは、レンタカーを借りたときからわかっていました。「このあたり道がわかりにくいんで」と述べながらレンタカー屋さんがくれた駅前の地図を、まず理解したうえで旅立つことが必要だったように思います。

旅先で「これから出発だ」のくだりで、そんな冷静な対応はなかなか難しいのですが、返却時のシミュレーションはしておかないとなと思いました。もしくは、返却時刻にかなり余裕をもっておかなきゃ。どちらも、旅先ではちょっとハードル高いけれど、レンタカーを借りるならばしっかり対応しないと!

いずれも「旅先ゆえ」の判断ミスのようにも思えますが、東京に戻ってきてから車の運転はより気をつけるようになりました。レンタカーだけに乗るのなら「旅先でしくじっちゃった」で終わったのでしょうが、日常的に車に乗る人間として、今回はいろいろな気づきと反省があったのです。

普段の生活でも、時間的制約や地理を識らないで焦ることって実はめちゃくちゃ多く、つねに判断ミスの可能性はあるように感じています。逆に「いつも通る道」「何度も通ったルート」というような「慣れ」も危険。ついついスピードを出したくなる道もあるし、油断してしまうことも少なくない。判断ミスはそういう状況でこそ起こってしまうなぁ。

つまり、非日常でも日常でも常に、冷静で余裕ある状況をつくることが大事ということですね。

車ってそもそも移動手段だし、何らかの時間的制約が伴うときに使うことも多いので、余裕をつくるのって、実は大変。でも、だからこそ…とも思いましたね。

今回は幸い事故にもならず、違反切符切られたという反省で済みましたが、違反は場合により事故にも直結することだなと、改めて反省! 長く楽しく車と付き合うためにも、いろいろ勉強、経験をしていかねばと感じた次第です(真面目に)。


次回、第23回【駐車場活用編】。レジャーの派手な話題が続いたので現実に戻りましょう。次回はとても地味、だけど大事な駐車場のお話です!

(半澤 則吉)

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この記事の著者

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半澤 則吉

1983年福島県生まれ。お金、レシピ、収納といった日々の暮らしまつわる事柄を専門とするライター。町中華を巡る町中華探検隊、ドラマライターとしても活動する。会社員時代にスズキスイフト(2代目)に乗っていた以外車との関わりはなく、父がスバルの歴代の名車を乗り継ぎ、母がダイハツミラジーノを愛車としているため、輸入車とは縁のない人生を送ってきた。
が、一念発起しフランス車を購入。車のある人生にわくわく中。
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