■ポルシェ「パナメーラターボSE-ハイブリッド」からシステム移植
ベントレーは6月、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて最強のコンチネンタルGTとなる「マリナーW12」を初公開しましたが、歴代初となるPHEVモデルを開発していることがわかりました。
同ブランドでは、2025年に初のフルエレクトリックモデルを発売、2030年までにはEVモデルのみを販売する計画を持っていますが、2020年終わりまでは、既存モデルのハイブリッドバージョンを展開していく予定となっています。
捉えたプロトタイプは、カモフラージュがなくほぼフルヌード状態です。
奇妙なことに、前輪と運転席ドアの間のフロントフェンダーに「W12」エンジンバッジが見られます。リアウィンドウにはハイブリッドパワートレインを示すイエローステッカーが貼られ、左リアフェンダーには充電ポートが確認できますが、ベントレーがW12のハイブリッドバージョンを開発している可能性はほぼありません。また、フロントグリルには正方形の開口部がみられますが、おそらく運転支援技術のセンサーと思われます。
搭載が予想される有力なパワートレインは、「ベンテイガ」や「フライングスパー」が採用する3.0リットルV型6気筒ツインターボエンジン+電気モーターで、システム合計最高出力は449psを発揮します。しかし、ライバルとなる同セグメントのメルセデス・ベンツやBMWでは、600psを発揮するため、同グループのポルシェ「パナメーラターボSE-ハイブリッド」が搭載する4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを使用した強化モデルを開発しているとも噂されています。これが実現すれば、ポルシェ同様に700ps程度を発揮するはずです。
EV航続では、メルセデス・ベンツ「S 580e」や、レンジローバーなど、最新の高級ハイブリッドが提供する70マイル(113km)と同レベルに達するのか注目されます。
コンチネンタルGTプラグインハイブリッドのワールドプレミアは、プロトタイプの状態からも2022年内に行われる可能性がありそうです。