日産リーフの再生バッテリーを使ったポータブル電源を開発へ

■日産自動車、JVCケンウッド、フォーアールエナジーの3社が共同開発で合意

近年、キャンプやキャンピングカーでのニーズをはじめ、災害時への備えなど、ポータブル電源に人気が高まっているようです。筆者もキャンプに出かける際の必需品になっていて、時々充電状態を確認することで、災害時への備えにしています。

日産リーフ 再生バッテリー
日産リーフの再生バッテリーを活用したポータブル電源を開発へ

2022年4月26日(火)、日産自動車とJVCケンウッド、フォーアールエナジーの3社は、EVである日産リーフの再生バッテリーを利用したポータブル電源を共同開発すると合意。このほど、開発試作品が公開されました。

今回の共同開発では、世界累計販売台数59万台以上に達する日産リーフが活かされることになります。同製品の企画立案と自動車開発で培われた車載環境での使用を実現するためのノウハウを提供するとしています。

また、ポータブル電源で豊富な実績のあるJVCケンウッドは、カーナビやドライブレコーダーなどの車載機器やポータブル電源の開発で得られた技術、知見を活かし、安全性はもちろん、使用済みバッテリーの再利用に最適化された設計と製品開発を行うとしています。

日産リーフ ポータブル電源
日産自動車、JVCケンウッド、フォーアールエナジーの3社が共同開発する

日産リーフの再生バッテリーを取り扱っているフォーアールエナジーは、使用された後でも高い残存性能と安全性を持ち、製造時にCO2の発生のないバッテリーを、ポータブル電源で二次利用するための開発を担うことになります。

上記3社は、再生バッテリー利用のポータブル電源の商品化に向け開発を加速させ、EVの再生バッテリーを活用し、低炭素社会、サステナブルな社会の実現に向けて取り組んでいくとしています。EVの再生バッテリーの活用は、今後必須となっていて、ポータブル電源にも今後活用されていくようです。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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