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■平安遷都1100年を記念して平安神宮創建
1895(明治28)年3月15日、平安遷都1100年を記念して京都の左京区に平安神宮が創建されました。平安遷都を行った第50代桓武天皇のご祭神とする神社であり、京都のなかでは比較的新しい神社です。明治維新によって東京に首都が移り、気落ちした京都人を元気づける意図もあったようです。
3月15日には、女優の北乃きい、格闘家の山本KID徳郁、競馬の武豊、漫画家の針すなお、舞踏家のヨネヤマママコ、作家の平岩弓枝、元総理の原敬などが生まれています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●最高級車の代名詞である英国のロールス・ロイス社が創業!
英国のロールス・ロイス社は1906年3月15日、優れたビジネスマンであるチャールス・スチュワート・ロールズと天才的なエンジニアだったフレデリック・ヘンリー・ロイスの二人によって創業されました。最初に発表された「シルバーゴースト」は、世界最高のクルマと称賛され、ロールス・ロイスの名が世界に轟きます。
その後、「シルヴァーレイス」や「シルヴァードーン」、英国王室や昭和天皇の御料車として活躍した「ファントムIV」などを発表し、世界中の誰もが認める最上級ブランドとなりました。1971年に経営破綻して一旦国有化されますが、1998年にVWに買収されます。その後VWとBMWの協議によって、ロールス・ロイス傘下にあったベントレーの製造販売はVWが、ロールス・ロイス自体の製造販売はBMWが行うことになり、2003年に社名をロールス・ロイス・モーターカーズとして、現在に至っています。
ロールス・ロイスは安いモデルでも3000万円以上します。高額の理由は、上質なレザーやウッドを選定し、加工や組付けが手作業で行われるからです。なんとボディの溶接までも職人が手作業で行っているのです。どう転んでもロールス・ロイスに乗る機会はないでしょうが、でも一度でいいから乗ってみたいですね。
●織機事業から、2輪&4輪メーカーへと成長したスズキ自動車が創業!
スズキの起源は、1920(大正9)年3月15日に鈴木道雄が創業した鈴木式織機株式会社です。1930年代に入って織機事業に限界を感じた鈴木道雄は、将来性のある自動車事業に進出することを決断。戦後のエンジン付き自転車のブームに乗り、1952年に補助用エンジンを搭載した自転車「パワーフリー号」の販売を始め、2輪車への進出を果たします。その後、「ダイヤモンドフリー号」、「コレダ号」とバイク製造で存在感を示します。
そして1954年に鈴木自動車工業へと社名を変更して、翌年1955年には日本初の量産軽自動車「スズライト」を発売し、4輪車への進出を果たします。続いて「フロンテ360」や4輪駆動車「ジムニー」、「フロンテクーペ」とヒットモデルを投入。その後も常に時代の先を読んだ新しい軽自動車と小型車を開拓し、「アルト」、「ワゴンR」、「スイフト」、「ハスラー」などヒットを飛ばし、現在に至っています。
ちなみにスズキは、2020年度の国内乗用車の販売ランキングで、トヨタに続いて第2位です。国内販売が落ち込む中、スズキは堅調に販売を続けているのです。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)