名作劇ピーターパンが初公演/冬季エベレストに日本人が初登頂/三菱デリカD:5にクリーンディーゼル登場!【今日は何の日?12月27日】

■ピーターパンが初公演。日本人が初めて冬季エベレスト登頂に成功

ピーターパンのイメージ
ピーターパンのイメージ

1904(明治37)年12月27日、英国の劇作家ジェームス・バリーの童話劇「ピーターパン」がロンドンで初公演されました。ピーターパンは、ロンドンの公園で迷子になったことから年を取らなくなった少年が、ネバーランドで仲間とともに楽しい冒険の日々を送るという、誰もが知っている定番の童話ですね。ところで、「ピーターパンシンドローム(症候群)」をご存じでしょうか。年齢的には大人なのに、子供のままでいたいと願い、精神的に子供のままでいる男性を指します。身の回りにいるような気もしますね。

エベレスト
エベレスト

また1982(昭和57)年のこの日、日本の登山家である加藤保男氏が日本人として初めて冬のエベレストの登頂に成功しました。それ以前は、エベレストの冬季登頂は非常に危険なことから、ネパール政府が禁止していました。登山の装備類が進化し安全性が高まったことから1979年に解禁され、多くの登山家が挑戦するようになりました。そのような中、加藤氏が日本人として初めて単独登頂に成功したのです。しかし、登頂成功後、下山の途中で消息を絶ち、そのまま行方不明になってしまいました。多くの登山家から敬意を払われ、「ミスター・エベレスト」と称されています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●三菱がデリカD:5にクリーンディーゼルモデルを追加!

2012(平成24)年のこの日、三菱ミニバンデリカD:5」に、ポスト新長期対応のクリーンディーセルエンジン搭載モデルの追加を発表しました。すでに2010年、三菱は「パジェロ」にクリーンディーゼルエンジンを搭載しており、基本的にはこれと同じ後処理システムを流用して対応しました。

2012年に追加されたディーゼルのデリカD:5。フロントノーズにディーゼルエンジンを搭載
2012年に追加されたディーゼルのデリカD:5。フロントノーズにディーゼルエンジンを搭載
デリカD:5の後ろ外観。十分な乗客と荷室スペースを確保したボックス型ミニバン
デリカD:5の後ろ外観。十分な乗客と荷室スペースを確保したボックス型ミニバン

デリカD:5は、2007年にデリカスペースギアの後継モデルとして登場。1968年発売の初代デリカに始まり、長く人気をキープし続けているデリカシリーズの5代目にあたります。デリカD:5は、当時流行り始めたSUV色を強めて、先代のパジェロベースからアウトランダーベースに切り換えられました。

デリカD:5の余裕の室内空間。フラットフロアで自在なシートアレンジが魅力
デリカD:5の余裕の室内空間。フラットフロアで自在なシートアレンジが魅力

発売時のエンジンは2.4L直4MIVECガソリンエンジンのみでしたが、そこにクリーンディーゼルエンジンが追加されたのです。排ガス規制に対応するために、新しく開発した2.2Lコモンレール直噴エンジンに、DPFとNOx吸蔵触媒を組み合わせた後処理システムを適用。トランスミッションは6AT、駆動方式はもちろん4WDですが、FFも用意されました。

デリカは、排ガス規制の強化に伴い一時期ディーゼルモデルの生産を中断していましたが、このディーゼルの復活によって、デリカ人気が再び盛り上がりました。

2.2Lコモンレールディーゼルエンジン
2.2Lコモンレールディーゼルエンジン

デリカは、三菱の中でも長く安定した人気を誇るモデルです。それは、ミニバンでありながら、三菱が得意とする4WDによって高い走破性も合わせ持つ個性派ミニバンだからです、当時は、マツダもディーゼルモデルを積極的に投入するなどディーゼル車にも勢いがありましたが、現在は排ガス規制対応にコストがかかることから、低迷しています。電動化が進む中で、ディーゼルの活躍の場がなくなってしまいましたね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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