■世界初の高速鉄道・東海道新幹線開業、国内メーカー9社がCDを一斉に発売
1964(昭和39)年10月1日、東京と大阪間を4時間で結ぶ東海道新幹線が開業しました。東海道新幹線の構想は戦後間もない1957年に発表され、十河信二(そごうしんじ)国鉄総裁のもと、技師長の島秀雄氏が陣頭指揮を執って開発、7年の歳月をかけて運行開始にこぎつけました。当時世界最速の時速200km/hで運行する超特急「ひかり」と「のぞみ」は、近未来的なスタイルと相まって多くの鉄道ファンを魅了しました。同じ年の10月10日には東京オリンピックが開催。まさに新しい日本を象徴する出来事でした。
また1992(平成4)のこの日、国内メーカー9社が一斉にコンパクトディスク(CD)を発売しました。CDは、樹脂製円盤に微細な凹凸で刻まれた情報を、レーザー光を当てて電気信号として読み取る装置です。音楽や映画、PCのメモリーとして一般的ですが、この時同時に発売された最初のミュージックCDは、ビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」だったそうです。しかし今や音楽やビデオ、PCソフトなどはインターネット配信によって容易に入手できるので、そのCDもレコードやテープと同じように消えゆく運命なのかもしれませんね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●ハイソカーブームの火付け役4代目マークII登場!
1980(昭和55)年のこの日、トヨタから4代目「マークII」が発売されました。マークIIと言えば、1980年代に高級車ブーム「ハイソカー」を牽引したクルマですが、4代目はそのブームの火付け役となったモデルです。
1968年にコロナとクラウンの中間層を狙って登場したのが、初代マークIIの「コロナ・マークⅡ」です。クラウンでは少々敷居が高いと考えるユーザーをターゲットにしたアッパーミドルクラスのクルマで、初代に続いて2代目、3代目とモデルチェンジのたびに高級感を増していきました。
そして4代目のコロナ・マークIIがデビュー。先代のダイナミックな曲線を持つデザインから、角型ヘッドライトを組み込んだ直線基調のデザインに変貌しました。主力はセダンから、Bピラーをもちつつドアの窓枠のない「サッシュレスハードトップ」に変わり、以降サッシュレスハードトップはハイソカーを象徴するスタイルとなりました。
当初の搭載エンジンとしては、1.8L&2.0L直4SOHC、2.0L直6DOHC、2.2L直4ディーゼルが用意されました。その後、2.8L直6SOHCを搭載した「2800グランデ」、そのターボ仕様の「2800グランデターボ」と強力パワートレインを追加。特にマークII初のターボエンジンを搭載したグランデターボは、大きな注目を集めました。
モータリゼーションの成熟期に入った1980年代に登場した4代目マークⅡは、日本人の上流意識を満足させる高性能アッパーミドルクラスのクルマでした。特に白いボディのサッシュレスハードトップとゴージャスな内装が、若者から中年層までを魅了しました。
本格的なハイソカーブームを牽引したのは、その後の5代目と6代目ですが、4代目こそがハイソカーの下地を作った、火付け役であったことは疑いの余地がありません。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)